「WOWOWオリジナルドラマ 神木隆之介の撮休」が1月7日(金)より放送・配信がスタートとなる。同作品は、実在する俳優の“架空の休日”を描く異色ドラマシリーズの第3弾で、神木隆之介の知られざる“オフの姿”をクリエイターたちが妄想を膨らませて描き、主演となる神木が自分自身を演じる。
瀬々敬久、森ガキ侑大、三宅唱、を始め豪華気鋭のクリエイターが監督を務めるほか、神木と実力派俳優たちの豪華競演も見どころだ。
今回、神木にインタビューを行い、脚本を読んだ感想や撮影秘話、プライベートでの休日の過ごし方などについて語ってもらった。
――全8話のオムニバスドラマで、各話ごとにさまざまな神木さんが描かれていると思いますが、脚本を初めて読んだ時の感想を教えてください。
「各話それぞれが違い過ぎて面白かったです。1人の人間を題材に、これだけ違ったストーリーが作れるんだと、すごく新鮮でした。30分という短い時間の中で全く違った起承転結があって、読むたびに面白かったです。そんな中で、基本的にふざけない人間だと思われているんだなと(笑)。僕自身は隙あらば、すぐふざけるんですけどね(笑)」
――自分を演じるにあたって監督などと話し合いはされたのですか?
「台本が決定する前の段階で読ませていただいて、『こんな発想はなかったな』とか『こんな発言はしないな』みたいなことをディスカッションさせていただきました。また、撮影現場でも『このせりふなんですけど、もうちょっとこんな感じにしてもいいですか?』というふうに、なるべく自分が言いやすい言い回しに変えてもらえるよう、わがままを言わせていただきました。観てくださる方には『ノンフィクションなのかな?フィクションなのかな?』っていう曖昧な部分を行き来してほしかったので、なるべく自分の考えや言い回しを提示させてもらって、よりリアルになるようにしました。タイトルに名前が付いている特権かなと(笑)」
――“他人が描いた自分を演じる”ということの難しさはありましたか?
「一番難しかったのは、例えば第3話の『捨てる神あれば』で普段から仲のいい矢本(悠馬)くんと共演しているんですけど、僕は僕の役なのに矢本くんは(矢本本人ではなく)違う役を演じているというところです。あの矢本くんが『神木隆之介さんですよね?』とか言ってるんですよ(笑)。お互いニヤニヤしながらやっていました。僕も自分と全く違う役ならいいんですけど、自分の役なので、そこがすごくもどかしかったですね」
――撮影で楽しかったことを教えてください。
「いろんな人に会えたのが楽しかったですね。(成海)璃子ちゃんとも久しぶりに会えたし、藤原季節くんも、矢本くんも、井之脇海くんも、北村有起哉さんもそうだし、大塚明夫さんも、松重(豊)さんも、(田中)要次さんも以前ご一緒させていただいたことがあって、みんなに会えて、みんなと同じ物を作れているというのがすごく楽しかったです」
――その中で一番印象的だった共演者はいますか?
「仲野太賀くんですね。ドラマ『コントが始まる』の後で、信頼関係ができた上での撮影だったので、やりやすかったですし、楽しかったです。そして、安達(祐実)さんとの共演は、『安達祐実だ、すげえ…!』ってなりました(笑)。今回が初共演だったんですけど、以前スタジオですれ違ったことがありまして、その時に『お疲れさまです』とあいさつしたら会釈してくれたんですけど、オーラがすごくて飲み込まれそうな恐ろしさを感じたんです。それで今回、『面と向かってお芝居なんてできるのかな?絶対飲み込まれるじゃん』って思っていたんですけど、すごく優しい方で、僕の冗談にも笑ってくださったりして。一方で、本番ではこっちまで惹きつけられるほどの恐ろしい魅力のある方で、『さすが大先輩!』という感じでした」
――同作品では神木さんの休日を描いていますが、実際の休日はどのように過ごされていますか?
「ひどいものですよ?午後に目が覚めて『もうこんな時間か…』って思い、お風呂にお湯をためて、ためてる間にゲームしてたら、ためてることを忘れて『やばい、やばい、ためてたわ』ってお風呂に入ってゆっくりして、またゴロゴロして、『やばい、もう暗い。何かしなきゃ!』って思ってカラオケに行って、牛丼屋で食べるかコンビニに寄って家に帰ってきて食べて、またゲームやって終わりです。この作品とは全然違います…(苦笑)」
――2022年の目標を教えてください。
「具体的なものはなく『いつも通り頑張ろう』という感じなのですが、菅田(将暉)くんと太賀くんに『いいじゃん!』って言ってもらえるような役者になりたいです。あの人たちは怪物ですよ、本当に。そんな人たちと一緒にドラマができて本当によかったと思いますし、2人に褒めてもらいたい!」
――最後に視聴者の方にメッセージをお願いします!
「各話、脚本と監督が異なり全く違った作品になっていて、同じ方が2作品撮ってることもあるんですけど、物語によって全く違った作風になっているので、1話から8話まで別の感覚や味が楽しめるんじゃないかなと思います。また、僕と仲のいい人もいっぱい出ているのですが、(普段とは)全く別の関係性というのも不思議な感覚になって面白いんじゃないかなって思います」
文=原田健 撮影=中川容邦
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