寿たらこによるボーイズラブコミックス「SEX PISTOLS」がOVA化され、'10年3月26日(金)と'10年6月25日(金)に発売されることが決定。このたび、メーンキャストの羽多野渉、杉田智和、下野紘、川原慶久、野島裕史、遊佐浩二からコメントが届いた。
本作は'03年1月より月刊誌「MAGAZINE BE×BOY」で連載が開始され、ことし11月には待望の新作も発表された、動物の魂を持って生まれてくる「斑類(まだらるい)」たちの、恋と繁殖の“サイエンス・ラブ・フィクション”作品で、これまでドラマCD全4巻も発売されている。
OVAでは、“委員長”藤原しろ(声:羽多野)を主人公に、斑目米国(声:杉田)×しろ、斑目国政(声:川原)×円谷ノリ夫(声:下野)という2組のカップルの、もどかしい恋模様が展開。男嫌いの米国に恋するしろは、米国の何げない言葉に傷つきながらも、偽りの友達として過ごしていた。一方、米国はそんな委員長の首筋に熱烈なキスマークを見つけ、委員長のみだらな夢を見始める。
──まず最初に収録を終えての感想をお聞かせください。
羽多野:とにかく無事に終わってよかったなという気持ちです。僕はボーイズラブを扱ったアニメーションにメーンの役で出演するのは初めてだったのですが、どうやら音響監督の岩浪(美和)さんも久しぶりだったそうです。そういう意味でも緊張感を持って収録することができました。あまりにも緊張し過ぎて収録の途中でお手洗いに行きたくなって、皆さんにはご迷惑をお掛けしましたが(笑)。こういった共演の仕方をするのは初めてでしたが、相手役が杉田さんでよかったと感じています。
杉田:聞き慣れない単語が飛び交う特殊な世界観を持った作品なので当初は困惑することも多かったのですが、いざ収録してみると“好きな相手のことで思い悩む”という様が素直に描かれていて、感情移入することができました。ほかの役者さんの呼吸を聞きながらお芝居ができたので、とくに苦労らしい苦労もなくお芝居に集中することができたと思います。
下野:僕も羽多野くんと一緒でボーイズラブのアニメーションに参加するのは今回が初めて。ドラマCDなどでは状況を想像しながら演じなければいけないんですが、アニメーションでは絵があるのでちゃんと登場人物の表情が伝わってくるんです。それを読み取りながらせりふを言わせたり、感情を出していけるのですごくやりやすさを感じました。
川原:前のお3方が“僕の言いたいこと”をそのまま言ってくださった感じなので、私の方からはあまり新鮮な感想は言えませんが……(笑)。アニメーションの絵から表情が伝わってくるのでキャラクターに対するいとおしさみたいなものが増すんですよね。一瞬一瞬の間合いがすごく見ていて気持ちいいなという作品でした。
野島:以前にCDドラマ版の「SEX PISTOLS」にも出演させていただいたんですが、「ああ、この設定好きだったな」とかいろいろな気持ちを思い出して懐かしくなりました。今回はキャラクターたちに絵を通じて表情が付くということで、より新鮮に(青桐)王将というキャラクターを演じることができたと思います。収録現場に集った声優陣も“愉快な仲間たち”という言葉がピッタリで、すごくリラックスして演じることができました(笑)。
遊佐:てっきりvol.1ではノリ夫と国政の話から始まると思っていたんですが、いきなりしろと米国の関係が描かれているんですよね。細かい前置きを抜きにして本編に突入した辺り、「中身をすごく充実させよう」という意気が感じられる作品でした。米国は割と素直じゃない人なので心情的にも複雑なものを持っていますし、その辺りがじっくりと描かれているのはよかったなと! 逆に作品に関する説明は僕の出演シーンに集約されているので、そこをチェックしてみてください。完全に(説明役の)僕にしわ寄せが来た感じですが、「やり遂げた!」という達成感はあります(笑)。
(2)へ続く
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