声優・水瀬いのり、6周年を迎えたアーティスト活動は「ファンの皆さんと相乗効果を生み出せる関係でいつまでもいられたら」 最新曲「REAL-EYES」も配信!<インタビュー>

2022/01/18 16:45 配信

音楽 アニメ インタビュー

水瀬いのり 撮影=コザイリサ/ヘア&メーク=大久保沙菜/スタイリング=田村理絵

ライブは観客の皆さんがいないと完成しないもの

――2月23日(水)にはライブツアーのBlu-rayもリリースされます。同公演は久しぶりの有観客ライブでしたが、改めて振り返ってみていかがでしょうか。

初日の大阪公演では、コロナ禍を乗り越えて今があるんだって実感できました。お客さんの顔を想像しながらリハーサルを重ねていたので、幕が上がった先にファンの皆さんがいるんだと思うとソワソワしてしまって。幕が上がって皆さんを見たときは集まってくれたことのありがたさと、誰かのための自分でもあるんだということを感じました。勇気とアーティスト活動を続ける意味をファンの方から教えてもらえたライブだったと思います。そんな気持ちで各地で公演をさせてもらって、横浜アリーナまで途切れることなく走りきれたのは幸せでした。2020年12月に無観客の配信ライブを横浜アリーナで実施させていただきましたが、こんなにも早く皆さんと一緒に横浜アリーナにもう一度帰って来られるとは思ってもいなかったので。私の人生の中に刻まれるであろう、自慢の出来事だなと思いながら公演をしていました。

――その喜びに満ち溢れた水瀬さんの表情も、Blu-rayでの見どころですね。

配信ライブのときとはまた違った表情をしていると思いますよ。配信ライブって画面の向こうに届けるように作り込んだエンターテインメントショーですが、ライブは観客の皆さんがいないと完成しないもの。そこはぜひ見比べてみてほしいです。

――アーティスト活動をする中で、普段の生活から刺激をもらったりすることもあるのでしょうか。

刺激というか、聴いている音楽は昔から変わらないので、自身の楽曲を選ぶときにそういう感性が反映されているかもしれません。

――どんな音楽を聴かれているんですか?

ハッピーエンドな楽曲よりも、どこか哀愁や切なさが残っている音楽が好きです。女性シンガーの方の曲を多く聴くんですが、やっぱりaikoさんは切なさの権化ですよね。ポップなサウンドの中に苦いものがうまく落とし込まれていて、普通に口ずさんでいるけど、よく聞くとすごい歌詞みたいなものも多いです。最近特に好きなのが、「未来を拾いに」。あの頃楽しめなかったことがあっても今の自分は笑えてるから大丈夫だよ、という逆タイムカプセルみたいな歌で、それが自分の境遇と通ずる部分があるんです。私もデビュー当時は今の半分も楽しめていませんでしたが、今は楽しいから大丈夫って。ハツラツと愛を歌うだけではなく、人生が感じられる、生きてきた時間が感じられる曲が好きです。