「リーマンズクラブ」での榎木淳弥とのやりとりに、三木眞一郎「どこかにいるリアルな2人」

2022/01/12 18:00 配信

アニメ インタビュー

「リーマンズクラブ」宮澄建役の三木眞一郎

バドミントンの実業団選手を題材にしたオリジナルTVアニメ「リーマンズクラブ」が1月よりスタート。神童と呼ばれるも、インターハイでのトラウマが原因で思うようなプレーができずにいた白鳥尊が、同じ営業部の先輩・宮澄建とペアを組み、サラリーマン生活を送りながら再起を懸ける。今回、主人公・尊とペアを組む、建役の三木眞一郎に作品への思いなどを聞いた。

――作品の第一印象をお聞かせください。

「実業団の社会人を描いたスポーツものは今までなかったと思うので、面白いし新鮮だなと思いました。実業団選手は自分のやりたいスポーツだけに時間を使っていられないし、その会社で配属されている部署の仕事を全うしないとクラブ活動に参加できないので、他にはない実業団のリアルさを感じました」

――建についてどんな印象を受けましたか?

「目端の利く、周りとバランスを取れる人ですね。空気が読めるから逆に空気を壊していくこともできるし、心の距離の置き方がすごく繊細なんです。ちゃんと相手をおもんぱかったり、周りの空気を読んでいたり、そのバランス感覚がとてもうまくて『そうか』って思わせられるところがあります」

――尊役の榎木淳弥さんの印象はいかがでしたか?

「台詞のやりとりがしっかりできた感じを受けたので、尊と建を"どこかにいるリアルな2人"としてできたんじゃないかな。家でリハーサルしても収録で他の人の台詞を聞いて変えなければ会話にならないし、それは相手の台詞をしっかり聞いていないとできないことだから。榎木くんは絵に合わせているわけではなく、キャラクターを中から理解しようとしているので、ちゃんとそのキャラクターの人生を歩もうとしている役者さんなのかなと思いました」

――バドミントンの面白さや魅力はどんなところだと思いますか?

「授業でやったことがあるくらいしか経験がないんですけど、割りと身近なスポーツというイメージです。テニスだとコートが必要だけど、バドミントンなら公園でもできるから親しみやすいですしね。魅力は何と言っても速さです。シャトルのスピードもテンポも速いです」

――ダブルスを組むなら前衛と後衛どちらを選びますか?

「後衛で拾えなかったら本当にゴメンって思っちゃうし、前衛も向いていないかも(笑)。団体競技が苦手だから、どっちも合わないかなと思います。モータースポーツをやっているからチームで動いているけど、行けるところでアクセルを踏み切れなかったり、遠慮してしまうこともあるので」

――作品を通して感じたことはありますか?

「相手のことをおもんぱかれることはすごく大事。もし、なんとなく居心地がいいなと思ったら、きっと誰かがどこかで先回りしたり動いてくれている。それを自分の成果だと勘違いしたら、もうそこにはいられないですよね。周りの人のことを好きだったら観察できるし、それは必要だと思います。じゃないとチームの中でも浮くし、そのうち相手にされなくなってしまうので、空気感として相手を理解していかないとダメだと思います」

――最後に、作品の見どころをお願いします。

「社会人でありスポーツマンとして、いろいろ背負っている姿がリアルに描かれていますので、見る年代によっても違った見方ができる作品だと思います。多くの年代の人たちに楽しんでいただけると思いますので、このチームの行く末を楽しく見守ってください」

文・撮影=永田正雄