4月15日に開幕する舞台「里見八犬伝」の公開抜き稽古が14日、作品ゆかりの地・千葉県館山市で行われ、主演を務める俳優・山崎賢人らが本番さながらの迫力で八犬士を熱演した。最終調整を終え、舞台は間もなく本番を迎える。座長としてメンバーを引っ張る山崎は、「経験豊富な先輩方がたくさんいらっしゃるので支えられながら、でも自分自身はしっかりと(犬塚)信乃を演じることで、みんなを引っ張っていきたい」と意気込んだ。
舞台「里見八犬伝」は滝沢馬琴原作で、知勇に優れ仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌と8つの玉に導かれた8人の勇猛果敢な犬士(剣士)が怨霊集団に立ち向かうスペクタクル時代劇。2014年に上演された本作で犬塚信乃を演じ、初舞台にして初主演を飾った山崎が今回も同じ役柄に挑む。また、信乃とともに戦う八犬士に青木玄徳、玉城裕規、和田雅成、西銘駿、松島庄汰、荒井敦史、丸山敦史という勢いのあるメンバーが集結し、松田賢二や比嘉愛未ら実力派俳優が脇を固める。この日行われた約40分間の公開抜き稽古でも、本番同様の衣装や照明の中、山崎をはじめ出演者らが八犬士の物語を熱演した。
舞台の開幕を前に山崎のコメントも到着。山崎は2014年版「里見八犬伝」と今回の違いについて、「前回理解しきれていなかっところもやっと理解できて、もっとこうしたいと思えるようになってきました。より信乃という役を掘り下げていけた気がしているのでそこを観て欲しいです」と、2年半を経て成長した信乃を力強くアピールする。
見どころの一つが、大迫力の殺陣シーン。山崎は「最初のシーンでは、信乃は基本的には人を斬りたくないので素手で戦ったりしていますが、仕方なく刀を抜いて戦う姿も殺陣の振付けで表現されています。特に今回すごく好きなシーンは、荘助と浜路が死んだ後の信乃の怒りの立ち回りで、前回とはかなり変わったのでぜひ観ていただきたいです」と自信をのぞかせる。2014年版とはキャストの顔ぶれも一部異なるが、「新しいキャストもいて、だからこそ新しい化学反応が起こっていて、どんどん良い方向に向かっています」と、気持ちも新たに挑む。
演出を担当する深作健太氏は、山崎の成長ぶりに「2年半経って、賢人くんも大きく成長し変化した。より成熟した信乃の魅力が引き出されています」と太鼓判を押す。作品最大の見せ場“30分間の大立ち回り”も「殺陣がうまい役者さんがそろいましたし、賢人君も本当に殺陣が上達したので、アクション監督の諸鍛冶さんも手をゆるめずどんどんアクションが難しくなっていっています(笑)」と自信の仕上がりだ。
15日に館山で幕を開け、5月まで1か月半で全国12都市を巡る本作。山崎は、「『里見八犬伝』ゆかりの地であるこの館山で、前回の2014年は大千秋楽を迎えることができて、そして今回は初日をこの館山で始められることには意味があると思います。全力でお客様に届けたいです」と、館山から全国のファンにメッセージを送った。
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