田町権太は「周りから見た自分像」を意識するあまり、見失ってしまった本来の自分を探している人物なんだなと思いました。彼の極端な変化を楽しみながら、しっかりと演じていきたいと思います。もちろん権太とカツヨの入れ替り劇も注目して頂きたいポイントですが、原作者の大盛さんが、僕になったらやってみたい…かもしれないことを盛り込んでくださったと聞きました。そして僕のふるさとの言葉を、僕が話すのも聞いてみたいと。まだ出会ったことのない自分に出会えそうだと、見事に挑戦心をくすぐられました。
宮崎さんが演じられるカツヨは、豪快さとチャーミングさの混在が素敵だなと思い、そこを表現していくのが課題だと感じました。なのでお会いした瞬間からできる限りの情報交換をさせてもらいました。たまにやりたい放題に僕がカツヨを演じるので謝ってばかりですが、笑って包み込んでくださる宮崎さんのお人柄に救われています。
くせの強い愉快な物語になっています。初めてこんなにも作品づくりに深く関わらせてもらえたので、普段あまり言いませんがあえて言わせていただきます。絶対見てください。
入れ替わりものは初めてなので、楽しい挑戦ができると思いました。町田さんもすてきですし。台本を読んでまた同時に漫画も見て、これをやるのか!?と衝撃を受けました。思ったよりも個性的なおばあちゃんだったので、少し不安もありました。というのは、漫画原作があるものはどうしても、原作と実写で比べられるので、頑張らなくてはと思いました。
このドラマは登場人物は少ないですが、それぞれのキャラクターがとても立っていて、分かりやすく楽しめます。カツヨばあちゃんは、実際の家族にいたらちょっと厄介な感じもしますが、正直で気持ちのいいキャラなんです。ハチャメチャなところもあって、笑って見ていただけるのですが、一方で本来の自分とは何か?自分に嘘をついて生きてないか、それで良いのか?なんて考えてみる機会にもなるお話です。ちょっと深い時間ですが、町田さんがおばあちゃんなんですよ。見逃したらもったいないです。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)