浅海からは社の方針に従わないシェフはクビにするべきと言われるが、雛子は言い出せない。その姿を見た部下の大牙(志尊淳)は、雛子の覚悟のなさに詰め寄った。
そこで雛子は、やる気にあふれていた新人時代から時を経て、「目の前のこと、こなすのにいっぱいいっぱいになっちゃてて。自分が何をしたいかなんて分かんなくなっちゃった」と吐露。
雛子は社長を辞めると浅海に言い、最後にレストランに立ち寄ると、そこで古賀がカジュアルフレンチのためのメニュー開発を行っていた。雛子と大牙の話をひそかに聞いていた古賀。分かっているのに変われない、そんな雛子の思いは古賀も同じだったのだ。
それは、働く者たちが少なからず抱いていることではないだろうか。イチ社員から社長に抜てきという驚きの展開ではあるが、お仕事ドラマとしてリアルな思いが描かれている。
古賀を手伝い、新メニューを誕生させた雛子は、浅海に社長辞任撤回を願い出て、改めて社長として一歩を踏み出した。これからどんな無理難題が雛子を待ち受けているのか。
「社長の仕事は決断すること。俺の決断は、君を新会社の社長にしたことだ」と言っていた浅海だが、ラストで何か意味ありげな表情を浮かべていたのも気になるところ。
また、雛子に対して突っかかってばかりの生意気な大牙が“変わる”ことがあるのか。雛子が1人で胸の内を漏らす場面を目撃している大牙は「独り言、マジ、キモイっすね」と毒を吐いた“ツン”ぶりから、“デレ”が見られる日が楽しみでもある。
第2話は1月19日(水)に放送。老舗フレンチレストランのリニューアルに向け、雛子は決断しなければならないことが多過ぎて、キャパオーバー寸前。そんな状態を部下の大牙から鼻で笑われて腹を立てるが、結局は戦略的で決断力のある彼に準備を任せることに。そして、新装開店の当日を迎える。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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