北村匠海×井上祐貴が語る、友情と恋愛と青春「恋は盲目と言うけれど、その盲目さも悪くはない」

2022/01/17 07:05 配信

映画 インタビュー

「匠海くんのカッコ良さを感じました!」

北村匠海×井上祐貴撮影=諸井純二/スタイリスト=Shinya Tokita(北村)、西脇智代(井上)/ヘア&メーク=佐鳥麻子(北村)、天野誠吾(井上)/撮影協力=プロップス ナウ

北村:それは本当にそうで、“彼女”はズルいし、“僕”はつらいよね。だからこそ“僕”は「俺といたら、きっと楽しいよ」と言ったんだと思うけど、そう言うしかなかったんだと思います。もし僕が“僕”であっても、多分そう言っていると思う。

井上:そう言うしかない、というのは切ないですよね。でも、それが自分だったらと考えると…。いや、それでも「俺といたら~」とは言えないかも。自分で言うのも変かもしれませんが、僕はシャイな性格なので、そんな状況でも「また!」とかでごまかしている気がします(笑)。

北村:多分“僕”としても、その言葉を言ったのは最大のカッコつけだったんじゃないかな。だからこそ、それしか出てこなかったんだと思う。

井上:そう考えると、もう切なさしかないですよね。“僕”の場合は消去法でその言葉を選んだのかもしれないけれど、今の話を聞いて、匠海くんのカッコ良さを感じました!

北村:恋は盲目と言うけれど、僕はその盲目さも悪くはないと思っていて。ただ、このまま“彼女”との関係を続けると、自分が傷つくと分かっていながらも、自分だけはそうならないと信じようとするのは、ある意味、“僕”の弱さなのかなと。僕自身もそうでしたが、そんな彼らの青春や恋愛に対するもがき、葛藤に共感してくださる方も多いのではないかと思います。ぜひ、皆さんの“あの頃”を思い出し、映画を楽しんでいただけるとうれしいです。

取材・文=馬場英美

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