2019年6月に劇場公開され、大ヒットを記録した映画『新聞記者』が、1月13日より全6話のNetflixシリーズドラマとしてリブートされ、全世界同時配信された。本作は近年の政治事件やスキャンダルをテーマに描いており、新聞記者を米倉涼子、若手官僚を綾野剛、新聞配達をしながら大学に通う就活生を横浜流星が演じている。社会派エンタテイメント作品への挑戦を通して感じたことなどを3人に語ってもらった。
ーー映画に続き監督を務めた藤井道人さんと綾野さんは映画『ヤクザと家族 The Family』とドラマ「アバランチ」、そして横浜さんは映画『青の帰り道』と『DIVOC-12』、そして米倉さんは初のタッグとなりました。本作の藤井組の現場はいかがでしたか。
綾野:藤井監督とご一緒するのは撮影の順番でいいますと本作が2作品目。声を掛けていただいたとき、素直に嬉しかったです。新たな「新聞記者」の一員として参加できる事、そして、米倉さんと流星君とご一緒できる事、なにより藤井監督とまた現場で魂を揺さぶり合いながら戦えると思うと。どれだけ苦しくても、どれだけ愛せるか。特に藤井監督とは、そういう想いでやっています。
米倉:一番最初に藤井監督とお会いしたのは、カフェでの打ち合わせだったのですが、“不思議なイケメンだな”と思いながらいろいろお話をしたのを覚えています(笑)。いざ現場に入ってみると、ものすごく緊張している自分がいて、大人になってから毎日こんなに緊張することがあるのかと驚きました。監督は妥協を許さない方なので、何度もテイクを重ねることが多々あったのですが、だんだん何がよくて何がダメなのかわからなくなるんです。だけど監督の要望に応えたいという思いもある中でお芝居していたので、私の感情を汲み取りながら、そしてうまくコントロールしながら監督はディレクションしてらっしゃったのではないかなと思います。
横浜:お話をいただいた時に、藤井監督が「映画版で描ききれなかったことを託したい」と言ってくださったのですが、それはとても幸せなことだと思ったのと同時に、責任と覚悟を持ってこの作品と向き合わなければいけないと気合いが入りました。藤井組は安心して身を任せられますし、絶対に妥協しない監督の姿を拝見していると、亮として作品の中でしっかりと生きねばという思いが強くなるんです。毎回“自分の知らない自分”みたいなものを引き出してくださるので、藤井監督の現場は楽しいですし、今回もやりがいを感じながら演じていました。
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