俳優の奥平大兼が出演する映画「マイスモールランド」(2022年5月公開)が、今年2月に開催予定の第72回(2022年)ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門に正式招待されることが決定した。映画「MOTHER マザー」でデビューした奥平にとっては、2作品目の映画での嬉しい報告。「役者としてすごく刺激になる出来事です」と喜びをコメントしている。
映画「マイスモールランド」は、気鋭の新人監督・川和田恵真監督の商業映画デビュー作。日本、ドイツ、イラン、イラク、ロシアのミックスという5か国のマルチルーツを持つ新人女優・嵐莉菜が主人公で在日クルド人の高校生・サーリャを演じる。
クルド人の家族とともに生まれた地を離れ、幼いころから日本で育った17歳のサーリャ。ごく普通の高校生活を送っていたが、あるきっかけで在留資格を失い、家族の日常が一変する――。同作では、そんな過酷な環境で主人公サーリャが、東京に住む日本人の少年・総太との出会いをきっかけに、アイデンティティに葛藤しながらも成長していく物語が描かれる。その少年・総太を演じるのが奥平だ。
奥平は、演技未経験で参加した初オーディションを経て「MOTHER マザー」でメインキャストに抜てきされ俳優デビュー。第44回日本アカデミー賞新人俳優賞、第94回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞、第63回ブルーリボン賞新人賞、第30回日本映画批評家大賞新人男優賞の新人賞4冠を受賞し、大きな注目を集めた若手注目株だ。
2021年はドラマ「ネメシス」(日本テレビ系)や「世にも奇妙な物語‘21 秋の特別編」(フジテレビ系)などに出演。2022年も2月からWOWOW「アクターズ・ショート・フィルム2」が放送・配信されるほか、初の連ドラ主演作「WOWOWオリジナルドラマ 早朝始発の殺風景」(2022年、WOWOWにて放送・配信、全6話)も控える。