35年間で発表した⻑編作品は6本と寡作ながら、その卓越した演出力と圧倒的な美的センスによって、常に衝撃を与えつづけてきた映画監督レオス・カラックス。
1984年、24歳でカンヌ映画祭に登場した「ボーイ・ミーツ・ガール」、“アンファン・テリブル”(恐るべき子ども)と、カラックスの名を世界中に知らしめた「汚れた血」、二度の撮影中断に見舞われながらもロングラン大ヒットを記録した「ポンヌフの恋人」、ハーマン・メルヴィルの小説を原作に映画化を挑んだ「ポーラX」、そして謎に満ちた迷宮的な内容が高く評価された「ホーリー・モーターズ」。その一作一作で、既存のジャンルを軽々と超える、新たな映画体験を生み出し、世界中に熱狂的なファンを獲得している。
本作は、「ホーリー・モーターズ」以来8年ぶりとなる最新作になる。
スパークスがストーリー仕立てのスタジオアルバム「アネット」として構築していた物語が、カラックスの出会いによって映画へと発展、劇中全編を歌で語り、全ての歌をライブ録音するという両者のこだわりと、そこにカラックスならではの映像美が相まって、唯一無二の作品が完成。
また、カラックスが「父親になってからの映画」とその特別な想いを語る本作。カラックス自身の人生が色濃く反映されていることも見所の一つだ。
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