桜井玲香、“元乃木坂46”と呼ばれることに「これから頑張って作っていけばいい」俳優業へ意欲

桜井玲香 撮影:山田健史

乃木坂46卒業後…恵まれているとは思うが、悩みは絶えない


――乃木坂46在籍時からミュージカルの出演を重ねてきていますが、ステージに立つ上で自信はついてきましたか?

全くつきません。やればやるほどコンプレックスが見つかります。でも、やっていてすごく楽しいんです。華やかな世界だから気持ちも明るくなるし、挑戦し続けなきゃいけない、頑張れるところまで頑張りたい、と思っています。

歌と演技に関しては、自信というものが今後つくことはないかもしれませんが、いろいろな作品に出演するたび、ちゃんと次につなげられるよう蓄積している何かは感じられているのでやりがいはあります。

――乃木坂46を卒業したばかりの頃、一人での活動に壁を感じることはあるかとお聞きしたら「壁しか感じない」とおっしゃっていました。卒業から2年ほどたちましたが、現在はどうですか?

気持ちは変わってきたような気がします。以前は誰か知っている人がいないと心細かったのですが、だいぶ割り切れるようにはなりました。でも、壁は壁ですね(笑)。

――乃木坂46を卒業後すぐに雑誌のレギュラーモデルや舞台の仕事が決まって、最近では映画の主演もされています。順調に女優としてステップアップされているような印象がありますが、ご自身ではどう感じていますか?

どうでしょうか。恵まれているとは思いますが、悩みは絶えません。

これまでは乃木坂46だから頂けていた仕事を、今は私個人に頂いていると思うんです。「私自身を選んでもらわなければいけない」ということを、一人になって痛感しています。責任感ももちろんですが、選んでもらうことの難しさを感じています。

――今回のインタビューも含めてですが、卒業して2年以上たった今でも“元アイドル”と言われたり、アイドル時代の話を聞かれることも多いと思います。一人の俳優として、ご自身はどう感じていますか?

耳が痛い時もありますが、乃木坂46の名前や経験があったからこそ今こうしていられる、ということも理解しているので、そこは割り切るしかないと思っています。在籍していたということは事実ですから、今後についてはこれから自分で頑張って作っていけばいい、という気持ちです。

――本音としては、“元乃木坂46”より“俳優”と言われたいという思いですか?

どちらでも大丈夫です。ただ、「アイドルだったから」という偏見はよくあるので、「それでも桜井を起用して良かった」と言ってもらえるような活躍をしていきたいです。むしろそうやってファンを増やしていけたらなと。

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