――撮影中の現場の雰囲気はいかがですか?
「まんぷく」(2018年)のチームでやっているので、何でもすぐに分かってもらえるし、分かち合える。息が合う、楽しい現場です。
例えば、えりかが自撮りしてるシーンは、(自撮りに見えますが)実はカメラマンの方が撮っているんですよ。「まんぷく」で築き上げた信頼関係があるからこそ撮れる絵だと思っています。監督ともウインク一つで分かり合えます(笑)。
――お気に入りのシーンや印象に残ったシーンはありますか?
ロケ場所のあそこで見た景色かな、とも思うし、あの食べものかなとも思うし、地域の魅力もありますし。武田鉄矢さんが演じる鉄壁さんのシーンもすごーく面白かったですし。いろんな面から注目できるドラマだなと思います。
――“旅”がテーマの作品ですが、安藤さんご自身は旅行がお好きですか?
私自身は、そんなに旅行好きなタイプではないです。でも、この仕事をしていると、本当にいろんな場所に行く機会が多いじゃないですか。
私、自分の暮らしている場所ではないところに行くと、観光するというよりもそこで暮らしている方々が“生活”している場所に行きたくなっちゃうんです。みんなが集まる商店街の喫茶店、のような、その場所の暮らしに近づける場所に。ロケでいろんな場所に行かせていただくと、現地の皆さんの暮らしに触れることが多いので、この仕事の特権だなと思っています。
――同作の舞台である土地の印象をお聞かせください。
今回の舞台は自分に縁のある場所で。秋田県は偶然にも夫と出会った場所なんです。「あきた十文字映画祭」には度々行かせていただいています。それに、秋田の食材は日々取り入れているんです。麹を使って甘酒を作ったり、年末には秋田のきりたんぽ鍋を食べていたり。なので、わりと秋田通なんです! そして、高知県にはうちの姉が移住してもう結構長いんですよ。
とはいえドラマのロケ地には行ったことがなかったですし、すてきな経験がたくさん待っていました。
――「旅屋おかえり」はシリーズ化が視野に入っているとのことですが、「今後こんなところに行ってみたい!」といった場所はありますか?
私、火野正平さんの「にっぽん縦断 こころ旅」(NHK BSプレミアム)が大好きなんです。最初このお話を頂いたときもあれくらいゆるいのかなと思っていました。意外と、がっつりドラマだったんですけど(笑)。
今、NHKで「『あなたのおかえり』キャンペーン」をやっているのですが、火野さんみたいに視聴者の方から「ここに行ってほしい」みたいな投稿を頂いて、それをもとに旅が出来たらいいなと思っています。
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