――堤司を演じるうえで心掛けているところをお聞かせください。
基本的に無表情を心掛けています。心の中では「まるちゃん、かわいい。まるちゃん、かわいい」って思っているんですけど、それを表情に出さないようにしています。表情とセリフのちぐはぐさを出したいので、とにかく表情を意識しています。
――表情に出さずに演じるのは難しそうですね。なにか工夫していることはありますか?
僕はセリフを言う時にどうしても表情に出ちゃうんですけど、それを消すために一点を見つめるようにしたり、お芝居ですが相手の目を見ないようにしています。相手の目を見ると釣られちゃうときがあるので。
一人よがりになってしまって相手の方には申し訳ないんですけど、そういうやり取りを心掛けています。特に表情を作ってセリフを発するっていう順番の多い役者なので、今回は大変です。
――堤司さんと共通している部分はありますか?
僕も恋愛に関しては子供っぽいかもしれません。男の人は堤司さんっぽいところが誰でもあると思います。そのあたりは共感できますし、僕も普段から言葉足らずなところがあるので堤司さんの気持ちがすごく分かります。
――本作は「大人だから」という言葉がキーワードになっていると感じているのですが、竹財さん自身はどのように捉えていますか?
「俺とお前の間だから、言葉が足りなくても分かるよね」っていう感覚は僕にもあるので、そういう意味も含めた「大人だから」だと思うんです。だから、難しいんですけど、結局は態度や表情で分かるよねっていうのを便利な言葉でくくっている“逃げ”の言葉だと思っています。結構、深い言葉だと感じています。
でも、あそこまでしておいて、大人だからっていうのは普通に怒ってもいいところだと思いますけどね(笑)。ひどいなと思います(笑)。
――最後に注目してほしいポイントをお聞かせください。
やっぱり、堤司部長とまるちゃんのむずがゆくて、キュンとするような恋模様を楽しんでいただきたいです。あとは、働き方に対するモチベーションの持ち方は変わるような気がしています。堤司部長とまるちゃんを見て、働き方に対しても考えていただきたいです。
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