——SNSを通じてファンの声がよく見える時代ですが、その声がご自身の活動に影響したことはありますか?
もちろん、あります。例えばアーティスト業の場合だと、他人からの声を閉ざして、自分の枠組みの中だけで曲を作った場合、面白い曲が生まれると僕は思えません。天才なら、そのスタイルでも作れるかもしれないけど。
いろんなものを見て聞いて、それを混ぜてオリジナルは作られるものだと思っていて。人間性もそうだと思う。学校へ行くことも、勉強だって大切だけど、学生生活で小さな社会を学ぶことも大事だから。聞くことで培えるものがあるから、他人の意見を「どうでもいいや」とは思えないですね。
——プライベートとSNSに関して、例えば結婚を発表する著名人も増えてきていて、SNS上で祝福する声が多い一方、その複雑な心境を吐露したくなるファンも。どちらの気持ちもよく分かりますが、仲村さんは、人生のターニングポイントがきたら公式に発表したいですか?
させていただきます(笑)。確かに「複雑」という意見もありますが、もし子供が生まれた時に、その子の行事ごとで引っかかりたくないんですよ。「お父さんは声優です」と言えない状況にしたくないというか。
僕もラジオとかで「この話をしちゃダメだったな」という制約がかかると、面白くなくなる気がしちゃう。日常を塞がれたら、何を話そうかすごく困ってしまうと思うので。
——最後に、読者の方へメッセージをお願いします。
日々の生活でいろんなことがあるだろうけど、自分を見つめる時間を大切にしてほしいなと思います。そうしたら、また新しい自分が見つかるかもしれません。最後まで読んでくださってありがとうございました(笑)、5thシングル「流転」をよろしくお願いします!
(取材・文=篠崎美緒)
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)