酒井祐輔監督、ももクロの魅力は「結成から14年たつ今も全く色あせないところ」<TBSドキュメンタリー映画祭2022>

2022/01/21 19:59 配信

映画 会見

「TBSドキュメンタリー映画祭2022」の記者会見に出席した監督たち ※提供写真

1月21日に「TBSドキュメンタリー映画祭2022」の開催記者会見がオンラインで行われ、それぞれの作品の監督が出席した。同映画祭では、テレビニュースで放送されなかった社会問題に深く切り込んだ作品からエンターテインメントまで、幅広いジャンルの11作品をドキュメンタリー映画として上映する。

「ムクウェゲ 『女性にとって世界最悪の場所』で闘う医師」の立山芽衣子監督は、デニ・ムクウェゲ医師を取材しようと思ったきっかけについて「2016年にムクウェゲ医師が来日することになって、そこで初めてムクウェゲさんを知った。取材をし、先生の活動を知るにつれて、日本の皆さんに伝えなければいけない。日本とのつながりについて知ってもらいたいという気持ちから取材を始めた」と明かす。

「池袋母子死亡事故 ~『約束』から3年~(仮)』の守田哲監督は、「取材するにつれて、善悪で割り切れない世界。二項対立ではないと感じた。事故を起こしてはいけないのは『被害者が出るから』ではなく、被害者家族、加害者家族の悲しみも同時に起こる。自分事として考えてもらいたい」と強調した。

ももいろクローバーZ ~アイドルの向こう側~(仮)」の酒井祐輔監督は、「彼女たちはオンとオフが変わらない。個別インタビューの中で、驚きがたくさんあった。ももクロを知らない方でも、どうして彼女たちがたくさんの人の心をつかむのか、が透けて見えてくるような内容になっている」と語った。

さらに、他のアイドルと一線を画す点に関して「常に全力のパフォーマンス。自分の全てをぶつけている熱や、結成から14年たつ今も全く色あせないところが魅力。これらを他のアイドルよりも強く感じる」と述べ、撮影秘話については、「彼女たちは全曲体の中に入っているわけではない。だが、『今度のライブでこの曲やります!』ってなると、体の底の方からダウンロードし直す。その作業をやっているところが衝撃だった」と明かした。

他の上映作品は「永遠の総理候補・石破茂 嫌われた正論(仮)」「完黙 中村喜四郎~選挙無敗の男が負けた時(仮)」「ライブで歓声が聞こえる日 コロナ禍に抗う音楽業界(仮)」「戦争の狂気 戦場特派員が見た中東和平の現実(仮)」「難病と私~萌々花20歳 だから私は前を向く(仮)」「日の丸~それは今なのかもしれない~(仮)」「地下鉄サリン被害者家族の25年~さっちゃん最後のメッセージ~(仮)」「クライマー山野井泰史~垂直に魅せられた人生~(仮)」。