莉子、“ラストティーン”への思い「やっぱり『10代』という肩書が消えちゃうのは寂しい」<Interview>

莉子にインタビューを実施! 撮影=ブルータス海田

――「牛首村」は、“恐怖の村”シリーズ第3弾ですが、出演オファーを受けて率直にどう思われましたか?

ホラー作品は怖くて今まで全然触れられなくて、ほぼ見ずに生きてきたので、オファーを頂いた時は「私でいいのかな?」と思いました。でも、清水組に参加できるということと、“恐怖の村”シリーズは毎年公開されている人気作ということで、怖い部分は抜きにして参加させていただけることがうれしかったです。

――参加するに当たって何か参考に見た作品はありましたか?

見ようと思ったんですけど…どうしても怖くて無理で(笑)。清水監督に相談したら、「別に見なくていいよ。ホラーは怖いよね」っておっしゃってくださって、見ないで現場に入りました。でも、現場の雰囲気と清水監督のご指導のおかげで無事に乗り越えられました。

――ホラー初体験となる今作で演じたミツキについて教えてください。初っ端から登場されますね…。

台本を開いた瞬間、いきなり私のセリフから始まったのでビックリしました。責任重大だなって(笑)。ミツキはアキナ(大谷凜香)のアシスタントのような感じで、衣装も制服ですし、イマドキっぽい女の子です。

――撮影現場はスタジオではなく、実際の場所なんですか?

そうです。富山県の坪野鉱泉でした。めっちゃ怖かったですよ! でも監督やスタッフの皆さんはグングン入っていくので、すごいなと。撮影が押して夜になると、もう真っ暗で周りが何も見えなくて怖かったです(笑)。

――いわゆる霊感とかはありますか?

全くないです。ただ、タイミングが悪くて撮影前のお祓いに行けなかったので怖かった…。現場入りした時に不安過ぎて、“お清めスプレー”を自分で買いました(笑)。

――お清めスプレーというものがあるんですか?

そうなんです。ヘアメークさんや出演者さんも持っている方が多いんですよ! それに、松尾(諭)さんが本物のお塩をくださったので、凜香ちゃんと一緒にホテルに行く前にまいたりして、お清めしました。

おかげで「牛首村」を撮っている時期も、今も無事で私は何も霊的なものを感じることがないので、大丈夫そうです(笑)。

――撮影はKoki,さん、大谷さんと3人のシーンが中心でしたが、お二人の印象は?

Koki,さんは同い年で、学年も同じだったので「高校卒業してどう?」とかお話ししました。初共演でしたが、Koki,さんは自分の言い間違いに笑っちゃうようなすごくかわいらしい女の子だったので、現場で助けられることも多かったです。凜香ちゃんとも初めての共演だったんですけど、泊まりがけの撮影ということもあってすごく仲良くなれました。

この撮影が終わってからも、プライベートでちょくちょく会っていますよ。役柄の関係性的にアッキーナとミツキは親密なので、そういう部分も意識しないと!と思ったんですけど、初日から凜香ちゃんの人柄に助けられて自然に演じられました。

――莉子さんのように、ホラー作品にあまり触れてこなかった人に対しても、オススメできるポイントを教えてください。

ホラーというだけでなく、姉妹のつながりなど家族のお話が丁寧に描かれている作品でもあるので、人間ドラマとしても楽しめます。私みたいに今まで全然ホラーに触れてこなかった人は最初見るのが怖いかもしれないですけど、見終わった後に「面白かった」という感覚が残ると思うので、ぜひ一度見ていただけたらと思います。