2021年もお笑い番組を中心にテレビ出演が増えつつあったランジャタイだが、2022年はさらに注目されそうだ。児島氏が今年のランジャタイに期待するのは「お茶の間進出」だという。
「去年深夜番組でランジャタイさんらしい芸風の出方は結構あったので、今年は家族で見るようなゴールデンのバラエティ番組で見てみたい。最近の芸人さんはM-1グランプリを見てお笑いを目指したという人が多いんですが、ランジャタイさんは元々『学校へ行こう!』みたいなバラエティ番組が好きな方々なので。それこそ『欽ドン!良い子悪い子普通の子』の欽ちゃんのポジションをランジャタイさんがやったら、どんなトリッキーな番組になるんだろうって」
これまで見てきたランジャタイの印象を尋ねると「芸人らしい苦労をたくさんしてきたコンビ」という答えが返ってきた。
「それこそ今の事務所に所属する前は、『交通費がないから何駅も歩いて帰る』とか、綱渡りみたいなこともあったし…だからその芸人さんとしての生き様を、本や文章にまとめて後世に受け継いでほしいですね。あと、弟子をとってほしい(笑)」
錦鯉が最年長優勝を果たし、ランジャタイらが活躍した「M-1グランプリ2021」は、K-PROスタッフと共にリアルタイムで視聴したという児島氏。
「錦鯉さんやモグライダーさんをはじめ、苦労が長い方が決勝進出した印象があり、『今までと違うM-1』だと感じました。視聴者の方もおそらく初めて見る芸人さんが多かったと思いますし、ライブに通うお笑いファンからしても誰が主役になるか読めなくて、皆が新鮮に楽しめた大会だったと思います」
ライブシーンに身を置く児島氏ならではのM-1エピソードもある。
「決勝進出が決まった芸人さんって、その後のライブでは決勝でやる予定のネタをかけて調整するのが普通なんですが、真空ジェシカさんは決勝進出が決定した後、出演する全部のライブで絶対テレビでは放送できない下ネタをやり始めて…なので当日まで『もしかして本番であの下ネタをやるんじゃないか?』とドキドキしましたね。結局彼らの意図はわからないですが、『ファイナリストになったからこそのふざけ方』は素敵だなと思いました」
長年多くの芸人を間近で見てきた児島氏に、売れる芸人の共通点はあると思うか?と尋ねると、興味深い回答が返ってきた。
「漫才師に関しては、周りの芸人さんに愛されて、面白いと言われる人が売れると思います。最初に話したライブの紹介もそうだし、賞レースの前は芸人さん同士でネタを評価し合ってブラッシュアップするから。吉本の芸人さんは事務所内でもバトルの仕組みがあったりするので少し違いますが。非吉本の芸人さんは、おそらく事務所の垣根ってあんまり気にしていなくて、東京のお笑い界として一丸となって頑張っていこうという結束力を感じますね」
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