――2021年からは、保護猫だった「専務」が事務所の新しい仲間として加わりました。
森田:もともと、会長が1匹だけでは退屈で、2匹ぐらいいたほうが遊び相手ができていいなという話があったんです。そしたら、たまたま知り合いの脚本家さんが保護猫活動をしているとのことで、紹介してもらって飼い始めました。
――会長と専務の性格はどう違いますか。また、2匹の関係性はいかがでしょうか。
森田:会長はどっしりとしていて何事にも動じない猫で、専務はすべてに興味がある落ち着きのない猫。「静」と「動」という感じです。2匹の関係性は、専務は会長のことが大好きで、会長がちょっとだけウンザリしているという状態ですね。最初こそ、会長が「シャー!」と専務を威嚇することもありましたけど、今は追いかけ合いをしていて仲がよさそうです。
――森田さんのYouTube「五反田ガレージ」では2匹の動画がバズっていますね。
森田:思い通りです(笑)。僕は「猫さえ映しときゃええねん」と言い続けていて、五反田ガレージのディレクターは最初まったく信用していなかったのに、今では「“にゃんこ通信”がなきゃ回らん」と言い出してますからね(笑)。
――会長と専務を飼い始めてから、猫関係の仕事も増えたのではないですか。
森田:増えましたね。会長が来てから会社の業績が上がり始めて、専務が来てから猫仕事が増えました。招き猫みたいですよね。本当に猫が救ってくれたところはあるかもしれません。考えてみたら、(2021年の)下半期は、ブクロより猫のほうがテレビ出てますからね(笑)。あの2匹が事務所を支えてくれました。
――最後に写真集の見どころをお願いします。
森田:すごく腕の良いカメラマンさんに撮影していただいたこともあって、会長と専務の出来が良過ぎます。あと、必要ないかもしれませんが、一応僕らも出ているので、さらばファンにもお得な一冊になっているかなと思います。
東ブクロ:本当に全ページかわいくて、僕らが邪魔しているくらいなんですよ。むしろ、いないほうが良かったんじゃないかと。
森田:この間、岩井(勇気)さんと相田(周二)さんに写真集をプレゼントした時に、「ブクロの顔写真見たら、急に興ざめする」と言われました。なんか、俗物というか…ファンタジーから現実に戻された気でもしたんですかね。苦言を呈されました(笑)。
文・撮影=こじへい