神田愛花、理詰めと真面目さが生んだバラエティーでの“愛され力” 「私としてはとにかく本気で臨んでいるだけ」【連載:Museの素顔 #5】

インスタの意味深なハッシュタグに込められた“念願”


“楽屋のお弁当リポート”は、神田アナのインスタの定番企画! 撮影=岡田健

――では、とても充実しているInstagramのこともお聞かせください。まず、テレビ局などの楽屋で、その日に用意されているお弁当を紹介するという“お弁当動画”はずっと続けていらっしゃいますよね。

私、SNS世代じゃないもので…っていつも世代のせいにしちゃうんですけど(笑)、SNSを上手に使って、見てくださっている方に喜んでもらうとか、自己プロデュースをするようなことが苦手で…。やれることと言えば、お弁当を紹介することしかなくて、ずっとやっていますが、始めた頃から何の進化もないんです。ただ見せるだけ(笑)。でも、あれも一応、理屈としては“半分ジャーナリスト”ですから、撮り直しはしていなくて、一発なんですよ! 本当に初めてフタを開けて、中を見たリアクションですし、フタを開けやすいように調整することもしていなくて、時間内にギリギリで開かないっていうこともあります(笑)。やむを得ず2回目になったときは、ちゃんと「2回目です」って言っているんです(笑)。

――お弁当に入っているとテンションが上がるものはありますか?

唐揚げですね。しかも唐揚げだけがうれしいです。要は、唐揚げ弁当ですね。唐揚げって冷めても間違いないし、持って帰ってるとしても汁が出ない。1個だけ食べても結構満足感がありますし、私の中では、歯を磨いた後に食べてもあんまり歯に挟まらない、というメリットもあるんですよ(笑)! 手も汚れないし、衣装に汁がはねることもないし、本当に仕事の現場には最高です!

ニューヨーク、バービー、ピンクと、好きなモノの魅力を熱弁! 撮影=岡田健


――ちなみに素朴な疑問なのですが、いつからか#(ハッシュタグ)にNYC、ニューヨーク、Barbie、バービー、pink、ピンク、と書かれるようになりましたよね。あれはどんな意味があるのですか?

来ました! ようやく聞いてくださる方が現れました(笑)! 私、ニューヨークとバービーとピンクが好きなんです。それを何度かテレビで申したんですけど、それに関する仕事が全く来ないんです(笑)。そうしたらマネジャーさんが、「その投稿に関係なくても、ハッシュタグに毎回付けてみたらどうですか。いいネタになりますよ」って言ってくれたんです。それ以来ずっと付けているんですけど、今のところ誰も聞いてくださらなくて(笑)。もうとにかくニューヨークが好きで、ニューヨークに行く仕事がしたいんです!

――なるほど、隠れたアピールだったんですね!!

アピールなんです。大っぴらに。もう完璧な下心です(笑)。やっとメディアで扱ってもらえて、うれしいです! ニューヨークは行って好きになりました。社会人になって自分のお給料で初めて行く海外旅行がニューヨークだったんです。もう、本当に感動しまして! 人の歩くスピードも東京より全然速い。グランド・セントラル・ステーションの回転ドアもグルングルン回って、どんどん人が抜けていくんです。株価の字幕もビュ~~ン!って一回であんな数字読めないよというペースで流れてくる。これまで体験してきたスピード感と何もかもレベルが違って、「これが世界の中心なんだ…」って思ったときに、私が悩んでいることなんて小っちゃいし、何やってたんだろうって思ったんです。本当に刺激だらけでした。ちょっと疲れたらハドソンリバー沿いのベンチに座るとすごい静寂が待っていたり、セントラルパークへ行けば自然に癒やされたり。マンハッタンというあの端っこの地区に、いろんなものがキュッと揃っているんですよね。今は行くことができないので、YouTubeでタイムズスクエアを毎日、定点カメラで生中継している映像があるので、それをよく見ています。

――せっかくなので、バービー愛とピンク愛もぜひ。

私の世代はリカちゃん派が多かったんですけど、なぜか私は最初からバービーを持っていまして。小さい頃に母から与えられたんでしょうね。それからずっとバービー派。ピンクも小さい頃から好きで、小学生のときのランドセルもピンクだったんですけど、当時あまりいなくて、いじめられたんですよ。「ピンクちゃんだ」とか言われて。でも全然悲しくなかったんです。自分にとっては今でもラッキーカラーです。

――海外ロケは世の中が落ち着くのを待つしかありませんが、ニューヨークとバービーとピンク、全部掛け合わせたようなお仕事があったらいいですね!

すばらしいですね! それこそ一度だけですが、バービーが60周年の時(※2019年)、エンパイアステートビルがピンクにライトアップされて、ピンクのパンツスーツを着たバービーが写真を撮っている、ということがあったんですよ。全部が融合していますよね。いつか、そんなお仕事に関われたらうれしいです。