BLUE ENCOUNTの田邊駿一「ユーチューバーに娘はやらん！」はキャストがみんなキャラクターと合っていて魅力的！＜ドラマコラム連載第5回＞

「ユーチューバーに娘はやらん！」はすごい！

熱く語っちゃいましたが、もう1本。それは「ユーチューバーに娘はやらん！」(毎週月曜夜11:06-11:55、テレビ東京系)。これは僕の中でダークホース！　秋元康さんが企画・原案を担当していますが、本当に「秋元先生すごい！」と思っちゃいました。

この物語は、結婚式の当日に相手に逃げられた千紗(佐々木希)とテレビ局員の榎本(金子ノブアキ)とYouTuber・タックタック(戸塚純貴)とのラブコメなんですが、何よりも作りがかなり斬新なんですよ。ドラマ全体の編集がYouTubeというか。これは「やりよったな」と思いました(笑)。今までYouTubeでドラマを作るとかはありましたが、今回はドラマをYouTubeにして遊んでいるんですよ。キラーワードがテロップのように出たりとか、分割映像になったりとか、もうめちゃくちゃYouTubeに寄っています。これ、今までどこもやっていなかったですよね。こんな感じで遊べるのが、テレビ東京さんの強さかなと思ったり。なかなか実験的です。

ちなみに榎本とタックタックは、お互いテレビとYouTubeはライバルみたいなモノと感じていて敵意丸出しなんです。テレビマンはYouTuberのことを「お前たちは好き勝手やって」と言い、YouTuberは「僕たちは自分たちで集めた資金でやりたいことをやっているだけ。そっちは仕事としてモノとを作っているだけでしょ」みたいなことを言い返したりして…。序盤なのに、今のテレビ業界が直面している問題をサラッとぶつけ合っています。これがかなりリアルで面白い。きっと秋元さんなりのテレビ業界に対するエールだと思いました。お互いのいいところが垣間見られて、そして笑える、もう最高です。