――「ミステリと言う勿れ」の魅力はどんなところにあると思いますか?
整の持っている考えや知識から発せられる言葉は、多くの人を頷かせるものだと思いました。その言葉の出どころは心理学なので、結局みんな納得せざるを得ないんだろうなと思います。私は、自分が持っていなかった考えで「なるほど」と納得する瞬間が好きというか、気持ちよく感じるので、こう考えればいら立つこともないか!?と思えるヒントをたくさんいただきましたし、ミステリーの部分以上に整の考えが好きだなと思いました。
――原作モノですが、風呂光役を引き受ける際に迷いはなかったですか?
なかったです。私、やりたくない役がなく、どんな役も引き受けてしまうので、マネージャーさんに止められるぐらい、引き受けてしまうというところがあります(笑)。ただ、原作モノを演じる時、私は原作にいないキャラクターを演じることが多かったんです。でも、今回は違うので、なるべく原作ファンの皆さまの「違うんだよ!」という雄叫びが聞こえないように風呂光に寄り添いたいと思いました。皆さんの頭の中にいる漫画の風呂光像が崩れ落ちないようにやりたいと思い、皆さんに聞き回ってました。菅田さんや監督にも。そうやって、責任を…。私一人の責任じゃないよね?と(笑)。