新設アニメ枠「アニメノチカラ」第1弾「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」で“軍服”がはやる?

2009/11/24 17:21 配信

アニメ 芸能一般

「温かい気持ちを伝えられたら」と語った主人公・カナタ役の金元寿子(写真前列左)(C)Paradores・Aniplex/第1121小隊

'10年1月からテレビ東京ほかで放送予定のアニメ「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」の合同取材が第2話のアフレコ終了後に行われ、メーンキャストの金元寿子、小林ゆう、遠藤綾、喜多村英梨、悠木碧が出席。作品について語った。

本作はクリエーター主導によるオリジナルアニメを制作するテレビ東京とアニプレックスの共同プロジェクト「アニメノチカラ」の第1弾作品。長い戦争のつめ跡が残る未来の世界を舞台に、15歳の少女・カナタ(声:金元)と、カナタが入隊した駐留部隊・第1121小隊のリオ(声:小林)、フィリシア(声:遠藤)、クレハ(声:喜多村)、ノエル(声:悠木)の4人の隊員たちとの日々を、優しく、そしてちょっぴり切なく描く。監督は「エルフェンリート」('04年)の神戸守氏、脚本は「マクロスF」('09年)の吉野弘幸氏が務める。

――演じる役柄の難しいところや演じてみての感想を教えてください。

金元「カナタは天然っぽいところがあったり、意外としっかりしていたり、喜んだり怒ったりと感情の起伏が大きいところが難しいですね。軍隊という少し特殊なところに入ったことでどう変わっていくかを感じながら演じたいと思います」

小林「わたしが演じるリオさんは、見た目はスタイル抜群で美人ですが男っぽくてぶっきらぼうな方で、そのバランスが絶妙に格好良くてすてきです! とても魅力的な表情をたくさん持っている方なので、繊細な部分も豪快な部分も大切に丁寧に演じさせていただきたいと思っています」

遠藤「小隊で一番のお姉さん、フェリシアを演じます。ほかの4人が多感な年齢なので少女たちに不安を与えないように優しく、でも厳しいところは厳しく、頼れるお姉さんとして演じていきたいです。今は新しく入ってきたカナタちゃんを見守りながら穏やかに過ごしていますが、ドラマが進めばフェリシアの本当の気持ちが描かれるのではと期待しています」

喜多村「クレハは5人の中で一番年下だけど、しっかりしようと頑張っている子どもです。ホンワリしている人たちの中で特にノエルは一時停止状態(笑)、隊を引っ張っていけるいい意味で攻撃的な面があると思います。また、リオにあこがれていて、カナタがリオに近づくと敵対心を見せて突っ掛かっていっちゃうところがかわいい。愛すべきかませイヌとして演じがいがあるなと思っています」

悠木「一時停止のノエルです(笑)。無口で言葉は多くありませんが、小説には文字だけじゃなく空白が必要なように、作品に立体感を与える大切な役回りだと思って演じています。難しいのは、彼女がボソッと言う言葉が意外と重いこと。今日は笑うシーンに苦戦しました」

――作品世界の魅力について教えてください。

金元「スペインのクエンカという町をモチーフにしていると聞いて調べてみたら、(アニメと)似たような橋があったりして。すごくきれいだなと思いました」

小林「情緒があってちょっと切なくて、キュンとさせてくれるような色彩美のある作品です。製作発表会見で初めて映像を拝見させていただいた時に、一瞬で作品の世界にいざなわれてしまいました。かと思えば、女の子たちの明るさや華やかさもあって、いろんな角度から楽しめると思います」

遠藤「見どころは設定です(笑)。小林さんも言っているようにすごく濃い世界観とかわいいキャラクターがこんなにマッチするんだと驚かされました」

喜多村「動いている木、石垣、町の窓1つとってもすごく書き込まれてる。見ていてにおいや風が伝わってくるようです」

悠木「主人公以外にもいろんな人たちが生活をしていると感じさせてくれるような、壮大で立体的な世界。キャラの表情も生き生きしていてすごいなと思います」

――最後にメッセージをお願いします。

金元「今回、大きな役を初めて頂いて本当にうれしく思っています。わたし自身はカナタと一緒に成長していけたらという気持ちです。小隊は学校のようにも家庭のようにも見える不思議なところで、見た方には少しでも温かい気持ちを伝えられたらと思います」

小林「オリジナルアニメーション作品なので、どんなキャラクターさんが登場して、どのようなストーリー展開が繰り広げられていくのか、ぜひ皆さまに楽しみに思っていただけたら幸いです。とにかく…スゴイです!」

遠藤「まったくその通りです(笑)。堅苦しく考えずに学園モノのような感覚で見てもらえれば。皆さん、ぜひこのアニメの力になってください!」

喜多村「胸がキュンとなるような名シーンがたくさん出てくると思います。クレハとしては、リオをめぐるカナタとの三角関係に期待していただきたいです!」

悠木「自分たちの残している文化や未来に対する思いなど伝えたいことがたくさん詰まっている作品です。きっと何か感じてもらえるものがあると思うので、ぜひチャンネルを合わせてください!」