タカアンドトシの番組『ジンギス談!』、「北海道出身にとってのホームグラウンド」で繰り広げられる“素のトーク”

2022/02/02 18:30 配信

バラエティー コラム 連載

パンクブーブー黒瀬「かかってこいよ大吉ー!」

パンクブーブー黒瀬(写真右) ※画像はWEBザテレビジョン タレントデータベースより


ちなみに開始当初1年くらいはTVerでの配信はなく、本当に北海道にしか流れていなかったので治外法権とばかりに東京や大阪では言えないようなことを語る芸人も多かった。中でもパンクブーブー黒瀬(純)は、福岡の大先輩・博多大吉が自分の悪口をこの番組で語っていたと聞き「そういう奴なんですよあいつは。かかってこいよ大吉ー!」とカメラに向かってアピール。“完全北海道ローカル時代”の名場面として何度か反芻されている。

そんな北海道ホームの状況は、他都府県芸人には居心地が悪くても、北海道出身芸人にとっては超快適な空間だ。とにかく明るい安村、平成ノブシコブシ、トム・ブラウン、バービー、オズワルド・畠中、錦鯉・長谷川がこれまで北海道出身芸人として出演しているが、いずれものびのびとこの場を楽しんでいた。

特に2021年のM-1グランプリ王者である錦鯉の長谷川は、タカアンドトシの盟友中の盟友で、ともに札幌吉本一期生。札幌で苦楽を共にしたタカトシの二人は長谷川を「ハセ」と呼ぶ。コロナ禍リモート収録時に突如呼ばれた回を経て、タカトシと約20年ぶりの地上波テレビ共演となった安村との回、そして錦鯉としての出演と3回も出演している。それだけでなく、タカトシの2人のトーク回でも長谷川のエピソードが語られ、直近もM-1優勝後にタカトシが番組YouTubeチャンネルで「おめでとうトーク」をした。

M-1優勝後多忙の錦鯉。まだ「ジンギス談!」への凱旋出演は叶っていない(3月に行われる「ジンギス談寄席」に出演予定と発表されている)。

しかし(たまたまのタイミングではあったようだが)、M-1優勝のわずか4日後収録というアメトーーク「北海道芸人」が1月21日にオンエアされた。出演芸人は、タカアンドトシ、とにかく明るい安村、平成ノブシコブシ吉村、トム・ブラウン、バービー、そして錦鯉・長谷川。いずれも「ジンギス談!」出演経験のあるメンツだ。

そこで繰り広げられたトークは面白かったけれど、ちょっとだけよそ行きだった気がした。やっぱり北海道の芸人が一番リラックスして話せるのは「ジンギス談!」なのだろう。錦鯉・長谷川の北海道凱旋を楽しみに待ちたい。