――それでは、脚本は苦労せずにできたのですか?
いえいえ、脚本を作るのも初めてだったので、やはり大変でした。決定稿ができあがった後もかなり変えたんですよ。本読みをした後にだいぶセリフを削ったんです。最初はもっとセリフの多い映画になる予定だったんですが、本読みの時に主人公を演じる琉花さんに声に出してセリフを言ってもらったら、文章的な言葉とセリフに壁があるのを感じて。そこで、セリフを大幅に削って、琉花さんが言いやすいようにセリフの語尾も変えたりしました。
――主演の琉花さんは、セリフのあるお芝居は今回が初だそうですね。
舞台の一人芝居のようでもあるので大変だったと思いますが、やりきってくださってすごく感謝しています。私も監督は初めてなので、「初めて同士うまくやっていきましょう。分からないことはどんどん聞いてくださいね」と琉花さんと話し合って進めていきました。琉花さんもモデルのお仕事をされていて、オーストラリアと日本のミックスというバックボーンも似ていて、私と共通点の多い方です。
――キャストを決めたのも玉城さんですよね。
はい。主演のお二人、琉花さんも奥平大兼さんも、私がキャスティングさせていただきました。お二人に共通する点は、意志の強い目と、存在感の強さですね。それが決め手です。
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