緒方恵美が明かす、“乙骨憂太”への思いと自身にかかっている“呪い”「ずっと14歳の心を持っていなければいけなかったこと」

2022/02/04 07:15 配信

映画 アニメ インタビュー

【写真を見る】緒方恵美、撮り下ろし写真全2枚&「劇場版 呪術廻戦 0」場面写真撮影=山田大輔/ヘア&メーク=杉浦なおこ

2020年10月にTVシリーズがスタートし、2021年3月までの放送で世間の話題をさらったアニメ「呪術廻戦」(TBS系)。その原点とも言える「呪術廻戦 0」が、劇場版となって公開中だ。本作の主人公は、TVシリーズで存在が示唆されていた乙骨憂太。原作では呪術高専2年生の彼が、入学した当時の物語だ。乙骨の声を当てるのは、緒方恵美

「なぜ劇場版の主役が私のところに来たのかと最初は戸惑った」

――乙骨憂太のオファーが来たときの心境を教えてください。

乙骨役のオファーは、率直に言ってびっくりしました。「呪術廻戦」が人気の作品ということは存じ上げていましたが、TVシリーズに主人公がちゃんといる作品だったので、なぜ劇場版の主役が私のところに来たのかと、最初は戸惑いました。

――このキャスティングが発表されたときの反響は、とてつもなかったですね。

大きな反応をいただけたのは、作者の芥見下々先生を起点として、TVシリーズを作った制作スタッフと役者のみんなのおかげだと思っています。逆に、自分で大丈夫かなという気持ちにもなりました。

「自分が乙骨憂太を演じるという目線で読むとすごく逡巡した」

――原作を読んだときも、乙骨という役に思うところがあったということですが?

文句なく面白い漫画なので、一気に読んでしまいました。もし自分が出ていなくても劇場版になったら見に行きたいと思うに違いない、素晴らしいお話です。全体を通してストーリーが骨太で、緻密な群像劇が描かれているところがすてきですよね。ただ自分が乙骨憂太を演じるという目線で読むと、どうしようかなとすごく逡巡しました。成長速度が早過ぎて、芯がよく見えなかったから。その人がどういう人なのか分からないと、演技はできないので。

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