緒方恵美が明かす、“乙骨憂太”への思いと自身にかかっている“呪い”「ずっと14歳の心を持っていなければいけなかったこと」

2022/02/04 07:15 配信

映画 アニメ インタビュー

「いつもの櫻井くんで『また悪い役をやっているんだ』と(笑)」

緒方恵美撮影=山田大輔/ヘア&メーク=杉浦なおこ

――呪術師たちと戦う最悪の呪詛師・夏油傑を演じるのは、TVシリーズから引き続き櫻井孝宏さんです。

いつもの櫻井くんで、「また悪い役をやっているんだ」と(笑)。でもただの悪人じゃない。そんな夏油をしっかり捉えた彼がそこにいてくれたおかげで、自分はいろいろと動くことができました。コロナ禍でも一緒に録れて幸せでしたね。

――「呪術廻戦」は、人間の負の感情から生まれる禍々しき“呪い”の力が、人を死へと導く様が描かれていますが、緒方さん自身が“呪い”だと感じることはありますか?

この仕事を今もやっていることが、呪いなのかもしれません。2021年までずっと14歳の心を持っていなければいけなかったことも、ある種の呪いのような気がしますし(笑)。もちろんそれが悪いわけではなく、そのおかげで「呪術廻戦」に臨めた。私が14歳の動く心を忘れていたら、“乙骨憂太”という役はできなかったと思います。お仕事の流れの中で今こうしていられるので、感謝も含めてですが、呪いのおかげです。

――豪華なキャスト陣、美しい作画、こだわり抜いた音響…映画館で見たくなる作品ですよね。

映画館はチャンネル数がめちゃくちゃ多いので、制作サイドはそれを計算に入れてアフレコしたり、音を飛ばしたりしています。家では再現できない膨大なチャンネル数から飛んでくる音の演出は、劇場だからこそ味わっていただける醍醐味。大きなスクリーンに映し出されることで画もより迫力を増しますので、そこも楽しんでいただきたいですね。人間のいろんな姿が描かれている作品だけに、何度か見ていただくことによって、違う目線で気付くこともあるかと思います。

取材・文=篠崎美緒

関連人物