川栄李奈&本郷奏多が語る『カムカム』ひなた編の“恋”「きゅんきゅんする淡い恋というよりも…」<インタビュー>

2022/02/10 05:00 配信

ドラマ インタビュー

川栄李奈&本郷奏多(C)NHK

放送中の連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)は昭和・平成・令和の時代を、ラジオ英語講座と共に歩んだ祖母、母、娘の3世代の女性の物語。戦争で夫と死に別れた祖母・安子を上白石萌音が、親と英語を憎みつつも、ジャズソングに救われて自分の人生を切り開いた母・るいを深津絵里が、そして、時代劇の世界に憧れながらも、自分の道を見つけるために悪戦苦闘する娘・ひなたを川栄李奈が演じている。

“朝ドラ”史上初となる3世代3人のヒロインが登場することでも話題となっていた同作にて、ラストを飾る3人目のヒロインを務める川栄と、後にひなたの恋の相手となる大部屋俳優・五十嵐文四郎を演じる本郷奏多に、自身が演じる役柄の印象や撮影中のエピソードなどについて聞いた。

川栄李奈、ヒロインは「いろんな人と関わっていくのがいい」


――お二人が演じるそれぞれの役柄の魅力と、ご自身との共通点を教えてください。

川栄:(ひなたは)一生懸命頑張るけれどもなかなかうまくいかない、見ていて応援してあげたくなるようなヒロインで、回が進んでいくごとに魅力が増していくんじゃないかなと思います。また、ひなたは普通の子ですが、私も「普通だね」と言われることが多くて(笑)。なので、今回は本当にやりやすかったんですよね。

本郷:五十嵐はスターを夢見て日々頑張っている時代劇俳優なのですが、ひなたに対してだけはライバル意識を持っているからか意地悪してしまう。きっと好きな子に意地悪してしまうタイプの子だと思います。不器用に生きながらも夢を追いかけている、これまた応援したくなる男の子です。

自分はわりと器用に人生を渡り歩いてきたタイプだと思うので、五十嵐と根本は違うんですが(笑)、仕事に対しての考え方や根が真面目な部分は、少し似ていると思います。

――川栄さんは「とと姉ちゃん」(2016年)でも朝ドラに出演されていますが、今回“ヒロインをやってみて”の発見があれば教えてください。

川栄:やっぱり出番が多くてうれしいです。(「とと姉ちゃん」では)ヒロインがいろんな人と関わっていくのをいいな、この人ともお芝居できるんだ、と見ていたのですが、今は自分がそれをできているので、本当にありがたく思っています。

当初プレッシャーはなかったのですが、オンエアを見ていたら、安子も稔もるいも、みんな「ひなたの道を歩いて行きたい」と掲げるじゃないですか。それを受けて「私が“ひなた”なんだ」と思うとプレッシャーを感じました(笑)。

川栄李奈(C)NHK

本郷奏多、ノストラダムスの大予言の思い出は…


――ひなたと五十嵐はお二人のご両親に近い世代を生きた人ですが、役作りのために身近な方から当時のお話を聞いて参考にしたりはされましたか?

川栄:担当してくださっているメイクさんがまさに世代だそうで、シーンが変わるごとに「昔はこういう色が流行ったのよ」などと教えてくださっています。あと、作中に登場するノストラダムスの大予言などついても「こんなことがあって…」などとお話してくれるので、「そうなんですね!」って。

本郷:現場でご一緒している方の中には、以前本当に京都で大部屋俳優をされていた方もいらっしゃり、現場でいろんなことを教えていただきました。当時の話をリアルにしてくださるのはありがたく、勉強になりますね。

あと、川栄さんがノストラダムスの話をされていましたが、そういえばノストラダムスの大予言のとき、僕は小学生で、みんな話題にしていたな~と思い出しました。1999年、地球が終わると言われていたときまでにお小遣いを全部使い切ったので、(世界が終わらず)「何だ、終わらないのかよ!」ってキレた思い出があります(笑)。

――撮影現場の雰囲気はいかがでしょうか?

川栄:撮影現場は、穏やかで温かい空気が流れています。緊張してパニックになることもあるのですが、深津さんはその緊張すら和らげてくれるような空気感をまとっていて。お芝居でも私がちょっとやりづらそうにしていると「今のやりづらかったよね!」「こっちの方が動きやすくなるよね」などと気遣ってくださるんです。オダギリ(ジョー)さんは“お父ちゃん”のまんまで、本当に優しいです。

本郷:僕は、時代劇サイドだと松重豊さんとご一緒させていただくシーンが多くて。松重さんはただずんでいるだけで圧倒されるような雰囲気があるのですが、お話してみるととても柔らかくて優しい方です。一緒に殺陣をするシーンなども結構あるのですが、一緒に練習させていただいて、コミュニケーションもしっかりとらせていただいています。

本郷奏多(C)NHK


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