上白石萌歌、初の実写版吹き替えに挑戦! 「少女が大人になっていく過程を大事に演じたいと思いました」<『ゴーストバスターズ/アフターライフ』インタビュー>

2022/02/07 17:00 配信

映画 インタビュー

フィービーが感じている状態と同じように心を連動させることを心がけました

――映画『ゴーストバスターズ/アフターライフ』で吹替を担当することが決まった時の心境から聞かせてください。

初代の『ゴーストバスターズ』を両親と観ていたので、最新作で吹替のお話をいただいた時はとても光栄でした。特に両親が飛び上がって喜んでくれたので、それも世代を継いで楽しめる作品ならではの魅力だなと感じました。

――実写版の吹替は初挑戦とのことですが。

アニメの声を吹き替えたことはあるのですが、対象がキャラクターではなく実写版というのは初めての経験だったので、まずは頂いた映像でフィービーを演じるマッケナ(・グレイス)さんのお芝居を何度も繰り返し見ました。セリフ以外の息遣いや仕草、ちょっとしたリップ音なども意識して、フィービーが感じている状態と同じように心を連動させることを心がけました。

――演じてみて苦労した点はありますか?

他の声優さんがまだ吹替をしていない状態の映像に対して、一人でお芝居をしたので何もかもが新鮮でした。特に苦労したのは、日本語に訳されている言葉のニュアンスですね。フィービーは一見するとマジメですが、アメリカンジョークを言って場をしらけさせるシーンがいくつかあるんです。その絶妙な空気感をどう出していくのかは悩みました。

――しらけるけれどクスリと笑えるような空気感というか。

そうですね、それがすごく難しくて。仕上がりを見ると、共演の声優さんたちが私の未熟さも包んでくださっていて感動しました。声の表現1つですごく豊かに演じられていることを感じて心から尊敬しましたね。学ぶことも多かったですし、もっと声優としてのお仕事もしていきたいなと思いました。

――吹替をやってみて、役者と大きく違った点はどんなところでしたか?

映像でのお芝居は主観で演じることが多いのですが、声優は元々のキャラクターがあるので、自分ではコントロール出来ない部分も多いんです。なので、なるべく映像を自分の方に引き寄せて、目の前にその景色が広がっているように感じながら演じるように意識しました。それと、普段は表情とか、視線、それに手足という全身を使った表現が出来るのに比べて、声だけで感情を表現する難しさをすごく感じました。

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