プロハンドボール選手・土井レミイ杏利、TikToker“レミたん”としてバズる理由を自己分析「信念を持ってやっていることがあるギャップのおかげ」<インタビュー>

2022/02/15 11:00 配信

芸能一般 インタビュー

土井レミイ杏利 ※ザテレビジョン撮影

440万人のフォロワーがいる“TikToker”としての一面も


――日本代表の主将としては、世界選手権で24年ぶりの予選ラウンド突破、オリンピックでは33年ぶりの白星という成果を上げました。

100%納得いく結果ではないですけど、最低限白星を取れたことは良かったですね。特にオリンピックに関しては悔しい部分もあるし、キャプテンの仕事を完璧にできたかって聞かれたら、正直そうは答えられないです。ただやり切ったとは思っているので、後悔はないですね。

――その後、日本代表からの引退を表明。現在は日本リーグの男子の「ジークスター東京」で活躍中です。

やはり日本代表という場は特殊でしたね。チームではサポーターの人たちの期待を背負って戦うわけですけど、日本代表は国を背負うことになる。その分プレッシャーは大きいですけど、応援の規模が違うので自分の力にはなります。認知度が高まれば高まるほど、自分のプレッシャーも高まっていくので、そこをどう捉えるかですよね。

――“レミたん”の名前で開設しているTikTokも話題を集めています。

友人に勧められたんですけど、初めは彼らを笑わせるためだけに始めた感じでした。今まで他のSNSに投稿していたときは、ハンドボールに興味のある人や関係者しかフォローしてくれてなかったんですよ。それでは普及活動になってないなと気付いて、オリンピックに向けて認知度を高めることに努め始めました。

オフシーズンの今は週3くらいで手の込んだ動画を上げていたので、ここ1カ月半くらいでフォロワーが160万人増えて、トータル440万人を突破しました。もはや想像がつかない規模の数字になってますね(笑)。

――どうして、そんなに注目されているんだと思いますか?

ただのひょうきんな奴じゃなくて、ハンドボールというきちんと信念を持ってやっていることがあるギャップのおかげですかね。

――著書では引退後のセカンドキャリアについても触れられています。具体的にはまだ引退の時期もその後でやりたいことも決まっていない感じでしょうか。

日本代表を辞めたのもセカンドキャリアの準備を始めたいという理由だったんですけど、いつから何をということは決めてないです。自分のことだから、どんな世界に行っても楽しくやっていくんだろうなという自信はあります。

まずは今のチームを日本一にするのが最後の大仕事ですね。それを成し遂げて引退するというのが僕の中のイメージだったんですけど、2024年にハンドボールのプロリーグ化を目指すという構想があって、そのイメージキャラクターを務めているので、それまでは現役でいたほうがいいのかなとは思ってますけど(笑)。

あとは、ありがたいことに僕をきっかけにハンドボールを始めたという子供たちもいるので、その子たちに他の競技がうらやましい、ハンドボールには夢がないという僕らと同じ思いをしてほしくない。そんな環境を整えることまでが僕の責任だなと思っています。

――引退後に2冊目の著書を出されたりは?

いやいや、もう今回の本に全部詰め込んじゃいましたから! 僕の32年って、200ページくらいに収まる人生ですよ(笑)。お話を頂ければ、また違った内容のもので出すことはあるかもしれないですけど。

――テレビに出演する機会も増えるかもしれませんが、興味のある番組はありますか?

バラエティーは大好きなので「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)には出てみたいですね(笑)。お祭り男として、盛り上げまくりますよ。

あとは、お話をすること自体が好きなので、(映像での出演だけで)スタジオにお邪魔したことがない「ジャンクSPORTS」(フジテレビ系)とか。「踊る!さんま御殿!!」(日本テレビ系)もとても楽しかったので、また出演してみたいです。とにかく、僕なんかで需要があるのであれば、どこへでもお伺いしますよ!


取材・文=青木孝司

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