さとう演じる遥の場合は、相当な仲良し同士が集まる女子会でも噴出しないような赤裸々な悩み。遥は、5年付き合う彼氏からプロポーズされたがセックスレスであることを悩んでおり、尚かつ自分の性欲の強さから他の男性を求めて一夜を共にしてしまうことにも困っている。自分でも困っているような雰囲気がよく伝わるのは、さとうのコロコロと変わる表情の良さにあるだろう。
「セックス」というワードを口にする姿や、行為そのものの描写もあるが、不思議といやらしさはない。女性が真剣に考えて、悩んでいるひとつの事柄として性の問題が出てきているように感じられるので、ある意味さわやかである。
しかし、さとうの演技の中で、お酒を飲んだ日の夜の姿というのは、なんともリアルで艶めかしい。#2で同期の男性社員・知也(栁俊太郎)とお酒を飲んで、夜通し遊んだ後、赤らんだ顔でキスをするシーンでドキドキしない視聴者はいないだろう。「彼氏とはセックスできずにケンカ中なのにな…」と思いながら、タクシーの中で知也とキスをする汗ばんだ表情は一見の価値あり。世界でリバイバルヒット中の昭和歌謡曲「真夜中のドア~Stay with me」(歌/松原みき)がかかる中、激しく繰り広げられる大人のラブシーンとなっている。
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