――撮影現場で印象に残っているエピソードはありますか?
一人二役という役柄が初めてで…。アキラ(100%)さんと私の“おじさん像”が食い違うと同じ役に見えなくなってしまうなと感じたので、最初に監督を含めた3人で、それぞれが持ってきた“おじさん像”を提示して擦り合わせる、という作業をしたんです。その時のアキラさんは「静かな方」という印象で、現場に入ってからもワイワイしゃべるようなタイプではなかったので、びっくりしました。
でも、撮影が進むにつれてアキラさんの一つ一つの言葉だったり、行動だったりが面白くて。それを誰かが笑うとアキラさんは「えっ?」と、けげんな表情をするんです。それはアキラさんの作られていない、天性の面白さなんだと思うんですけど、それのおかげで過密なスケジュールの中でも和やかな雰囲気で終われたと思っています。
あと、予告を撮る時にスーツを着ている状態で“お盆芸”をやって下さったんですけど、「本物だ!」って現場が湧きました(笑)。スーツを着ている状態でも現場が湧いたのを見て、改めてすごいなと感じました。
――“過密なスケジュール”なのに和やかな雰囲気の現場だったんですね
そうなんです。キャストさんもスタッフさんも皆さん穏やかだったので、ゆったり、まったりした雰囲気の中撮影が終わった印象です。怒る人がいないし、(ドラマ内でも)怒る場面もないのでとても自由な現場でした。
私は現場の雰囲気作りはすごく大事だと思っていて。今回は主演ということもあり、ほぼ全てのシーンに出る自分のミスで、スケジュールを大きく前後させないように、(皆さんが)寝不足になって雰囲気が悪くならないように、注意してお芝居をしていました。
でもテストなしですぐ本番、となっても、ほとんど一発OKでスムーズに撮影が進行したんです。終わってみれば(スケジュールが)巻いて撮影が終わっていて。ピリピリしてないけど、やるときはやるという、本当に理想の現場だったと思います。
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