別れの時まで、あと10分となり、ふたりは観覧車を見ながら、思い出をふり返る。足立が「恋愛って、ドキドキするものだと思うのね、でも、結婚は違うって思っていて。でも、そのなかでもキュンとするときってあるじゃん。それを感じたのは土手」と川沿いで人目もはばからず、愛を告白しあった日のことを挙げる。「土手ね、あの時は青春バカみたいなことしたもんね」となつかしみ、ふたりで「かわいい夫婦だよね」と自分たちのことを表していた。
刻一刻と近づく別れの時、ふたりの夫婦生活のスタートがお姫様抱っこであったことから、「お姫様抱っこに始まり、お姫様抱っこに終わる」という塩野の提案で、最後に足立をお姫様抱っこする。「なんか、もう慣れましたね」と笑いあい、そこには当初のぎこちなさを少しも感じないかわいらしい夫婦の姿があった。
しかし、無常にも別れの時は近づき、ふたりは抱きしめあう。足立は「さびしくなっちゃう。だから、別れっていやなんだよね」とつぶやき、「ダメだ、あげられない、顔」と塩野の腕のなかで大粒の涙を流す。塩野は、足立の頭をなでなでとしながら、やさしい声で「いい時間だったね」と伝える。すすり泣く足立に「俺には心、開いてくれた?」とたずねると、足立は「うん」とうれしそうに言う。足立が顔をあげたところで、おでこをくっつけあい「ありがとう、またね」と言い、「せーのっ」のかけ声で、ふたりはおたがいに、反対方向を向いて、お別れした。
ふたりは反対方向に進んでいくが、途中、足立はうしろをふり向き、塩野を見ながら「ぜったいふり向かないんだよ」とポツリと言うが、塩野は、足立とは別のタイミングでふり返っており、ふたりの切なく、はかない別れを、スタジオは絶賛していた。
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