――帝国にその名をとどろかせる天才医師であり、謎の病の抗体を持つヴァンとユナの行方を追う存在でもあるホッサル。容姿端麗なビジュアル、医師故の知識あふれる会話から、クールなキャラクターに思えますが、竹内さん自身はどう感じましたか?
物語的には架空の時代、架空の国が舞台になっていますが、多分ホッサルのいた時代は、生まれながらにして位が決まっていて、彼も代々受け継がれる医師の家に生まれたことで、裕福な生活を送ってきたんだと思います。その後、ホッサルは謎の病の治療法を探す旅に出ることになり、彼なりに医師としての使命を尽くそうとするのですが、やっぱり恵まれた出自だけに、世間知らずなところもあるんですよね。それが顕著に表れるのが、ヴァンと出会ってからで。
それまで周りの人から天才医師とあがめられた彼が、ヴァンとの生活の中では、自然の中での火のおこし方を知らなかったり、まき割りができなかったりするんですよね。見た目はクールなので、ホッサルにとがった印象を感じられる方もいるかもしれませんが、彼の言うことには悪気がないんです。ただ、世間知らずなだけで。ホッサルのそういうダメさに人間味を感じました。
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