BLUE ENCOUNTの田邊駿一「ファイトソング」をバンドマン視点で語る!「僕の心に刺さるモノがたくさんある」<ドラマコラム連載第6回>

2022/02/14 09:00 配信

ドラマ コラム

【写真を見る】「あなた本当は元バンドマンですよね」と言いたくなるという間宮祥太朗 (C)TBS


「あなた、本当は元バンドマンですよね?」と聞いてしまいそうになるくらいバンドマンそのもので(笑)


惹かれる部分はたくさんあるのですが、まず感じたのは、この作品で間宮さんの新たな一面が見られたこと。どうしても「べしゃり暮らし」(2019年、テレビ朝日系)のイメージが強いからか、ヤンキーなど繊細さとは逆のタイプの役を得意とされている印象がありました。ちょっと三枚目というか…。でも「ファイトソング」では「あなた、本当は元バンドマンですよね?」と聞いてしまいそうになるくらいバンドマンそのもので(笑)。髪型から何からカッコいいんですよ。バンドマンの目線で見ても、「こういう人いる!」って感じ。すごくリアルだと思っちゃいました。

細かいのですが、第2話の始めに「付き合ってください」と言われた花枝ちゃんから「いつもこうやって遊んでいるんでしょ」と言われたとき、すぐに「違う違う」と大きな声で否定しないのも今っぽいと感じましたね。一度、「もしかしたらオレはそうなのかな?」と考えてから否定するというか。どんなことでも一度は哲学的に考えるというのが、今の繊細なバンドマンっぽい。ドラマの冒頭での、飛び降りるかどうか悩むところも、何かあるよなって…。懐かしい世界を描きながらも、リアルを入れる。これがこのドラマらしいなと思いました。

ちなみに、バンドマン目線で全然違う!と思ったのは、バンドってそこまで仲が悪くなって解散することはないかなって。そしてお金をせびったりはしない(笑)。ここに関しては、ハリウッドが描写する日本と同じくらい全然違う。富士山の目の前を新幹線は走らないし、その傍らに五重塔はないですから(笑)。もちろんエンタメなのでそこも楽しんでいます。