<野口衣織が選ぶ神セリフ>
「怖くないのか? 何もかもお終いになるかもしれないんだぞ」表田裏道
(「うらみちお兄さん」第12話より)
これは、うらみちお兄さんが今よりも純粋だった学生の頃のセリフです。同じ体育大学の後輩で陸上部だった兎原が足けがして、ものすごく腫れてるのに「歩けるし、大したことないスよ」って病院に行こうともしなかったんですね。それに対して、うらみちお兄さんがアイシングをしながらこの言葉を言うんです。
その時、既にうらみちお兄さんは体操の選手として名を馳せていたので、劇中で兎原も言ってたんですけど、彼には体操しかなかったんですよね。そして、自分でもそれがわかってる。でも兎原は、自分にとって全てである体操=陸上を失うかもしれない状況になっているのに病院へ行こうとしないから、純粋に不思議なんです。
このあどけない、まっすぐなセリフに、1周回って闇を感じました。子どものような純粋な疑問の目で、言い換えれば「なんでそんなに執着しないの?」って言ってる、そのピュアさが逆に闇みたいな。かつては、こんな“ピュアみちお兄さん”もいたけど、結局はけがなどがあって今のうらみちお兄さんになったのかな…って思うと、切なくなります(泣)。
そして、若い時のうらみちお兄さんもすっごいカッコいいです(笑)!!
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