長濱ねる、ソロ活動後初の演技挑戦「お芝居に対する姿勢など勉強になることが多かったです」<Interview>

長濱ねるにインタビューを実施した 撮影:後藤利江

少し私と似ている部分があるなと


――今回演じられる亜希というキャラクターのどこに魅力を感じましたか?

誰かに任せてしまうとか、自分自身では決断できないところ。少し私と似ている部分があるなと思いました。亜希が、どうしようもないくらい恐ろしい世界の中で成長していく過程や自立していく様に、私自身もすごく勇気をもらえて。この亜希という役に挑戦したいなと思いました。

――亜希は子どもを身ごもっているという設定。

ゾンビに襲われるという、なかなか現実的には考えられない世界が舞台。だからこそ、極限状態に陥った時、人間はどうなってしまうのか。亜希にとっては、子どもを身ごもっているということが一つの強さであり、自分が変わるきっかけになっているのかなと。その変わっていく様子を、どんなふうに演じていけばいいのかということを一番に考えていました。

――共演者の方からアドバイスをもらったことは?

俳優の大先輩の(亜希が勤める病院に搬送されたやくざ・大城役の)松角洋平さんから「セリフを言うというよりも自分がその場にいて、相手のセリフを毎回、毎回新鮮な気持ちで受け止めて話したらいいよ」と、アドバイスを頂いて。それが演じる上での大事なヒントになったんです。その言葉のおかげでとても救われましたし、無事に撮影期間を乗り越えることができました。

――もし、亜希と同じような状況に陥ったら?

私は亜希みたいになれるのかな…って、自問しながら演じていました。亜希の行動に勇気をもらいながら、現実の世界でもこんなふうに自分をしっかりと持って生きられたらいいなと。でも、亜希になれる自信はないですね(笑)。

――今作は、他の作品では体験できないようなシーンがたくさんありますよね?

初めてゾンビと対峙(たいじ)するシーンや悲鳴を上げるシーンでは、素の声が出ていた感覚。単純にすごく怖かったです。アクションシーンも含めて、いい体験ができたと思います。

――現場の雰囲気はいかがでしたか?

「Season1」「Season2」と、同じチームでやってこられた現場に新入りの私が参加させていただくという形だったんですけど、主演の竹内涼真さんをはじめ共演者の皆さんやスタッフの方たちがとても温かく迎えてくださって。いろいろな場面で助けていただきました。

私は作品の世界観を邪魔しないよう、自分なりにどういうふうに貢献できるかを考えながら撮影に臨んでいました。

お芝居に対する姿勢など勉強になることが多かった


――医師の五十嵐を演じている小関裕太さんの印象は?

役の設定上、小関さんとのシーンが多かったんです。小関さんは、目を見てお芝居してくださる方だなという印象。小関さんの目をちゃんと見ているとセリフに気持ちが乗ったり、小関さんの思いが伝わってくるんです。現場では感謝しきれないぐらい何度も助けられました。

結月役の横溝(菜帆)さんとも、たくさんお話をする機会があって。とても楽しかったですし、お芝居に対する姿勢など勉強になることが多かったです。

――普段、ゾンビものやホラー映画を見ることはありますか?

海外のゾンビものや、ホラーもののドラマをよく見ています。

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