――福士さんは、満の正体を知る弁護士・倉地(光石研)と将棋をするシーンでは美しい所作が印象的でした。
福士：実は小学校で将棋クラブに入っていました。あと、以前将棋が趣味の役を演じた時、指し方などを教わりました。でも満には超能力があるから、手を動かさなくてもいいんじゃないかと思って、目線で駒を動かすというアイデアを出しました。対戦中の倉地さんの「あ、やりましたね」というセリフは、満がいい手を打ったからと捉えられますが、超能力を使ったからという意味での「やりましたね」にもとれるなと考えたんです。超能力を使って戦った方が面白いかもと提案させていただきました。
――最後に見どころを教えてください。
福士：原作ドラマの名シーンもぎゅっと詰まっていて、見どころだらけなので楽しんでご覧いただきたいです。椿が乗った車が崖から落ちそうになるところを、間一髪で助ける場面もヒーロー感満載でお気に入りです(第5話)。
山本：かっこいいよね。本当に全部が見どころになっていますが、私は「15秒ちょうだい」からのキスも名シーンだと思う(第6話)。出演したCMで15秒でファンを魅了したから、あなたの心も15秒で掴むってことで、満に向かって15秒間かわいい顔をするんです。
福士：自信満々な椿と、そんなことされても負けないぞという満が、矛と盾がぶつかり合っているみたいで(笑)。結局満が負けてキスしてしまうのですが、その後の展開もおもしろいので、ぜひ注目してください。