佐野勇斗が振り返る、横浜流星から刺激を受けた撮影の日々「覚悟を持って演じているんだと思いました」＜嘘喰い＞

ギャンブルのヒリヒリとした心理戦とぶっ飛んだキャラが人気の同名漫画を実写化した映画「嘘喰い」。天才ギャンブラー・斑目貘が、権力と欲望にまみれたイカサマ師に挑む姿を描く。横浜流星演じる貘と出会い人生が一変する青年・梶隆臣を演じるのは、佐野勇斗。

「梶のバックボーンをあえてあまり意識しないで演じた」

――まずは、今回の役作りについて教えてください。

こういう言い方をすると失礼ですが、原作を読んで、梶のことを少しふびんだと思っちゃいました。結構、悲しい過去があるんで。でも、それを感じさせない優しさを持っている子でもあるなと。今回、演じるにあたり、そういったバックボーンを意識するか悩んだんですが、中田(秀夫)監督と話し合い、あえてあまり意識しないで演じるようにしました。

その方が、濃いキャラクターばかり出てくるこの作品で、一番普通の存在である梶に感情移入しやすいと思って。監督と最初からイメージを共有できたのは良かったです。原作を読んだときの気持ちを持ちながら、皆さんと梶を作り上げました。