4月5日(火)から山崎紘菜、北乃きいがダブル主演するドラマ「汝の名」(毎週火曜深夜0:30、テレビ東京ほか)の放送が決定。動画配信サービス「Paravi」とYouTubeのテレビ東京公式ドラマチャンネルでは、3月16日(水)から先行配信される。
同ドラマは、明野照葉の同名小説を原作としたホラーサスペンス。山崎が演じるのは、誰もが羨む美貌と才能を持ち自信に満ち溢れた若き社長で姉・麻生陶子。自分がのし上がるためには手段を選ばず、犯罪すれすれの行為も平然と行う。一方、北乃は口数が少なく陰気で、輝く姉に必要とされることでのみ存在意義を感じる妹・麻生久恵に扮する。“女王様”と“奴隷”のような関係を築き上げてきた勝ち組の姉と負け組の妹だったが、姉・陶子がある男性へ思いを寄せ始めたことで、二人の隠していた過去が明らかになり、姉妹の立場が逆転していく。
私自身、これほど感情の振り幅が大きく、嫉妬や猜疑心、復讐心など、負の感情を常に持っていなければならない役は初めてだったので、現場では挑戦の連続でした。陶子は、とても気分屋で気まぐれな性格なので、シーンごとに彼女の機嫌を測るのがとても大変で、常に監督と細かく相談させていただきながら演じていました。
人は誰でも自己愛や欲を持っているものだと思います。それを全てさらけ出し、自分のためだけに、「思いやり」という言葉の対極に生きる陶子に、ある種の気持ちよさ、爽快感を持って見ていただけるといいなと思います。自分としても今までにないくらいかなり振り切った一面をお見せできたと思うので…女二人の狂気に満ちた行く末を見守ってくださったらうれしいです。
今までずっと久恵のような役を演じてみたかったので、とてもうれしかったです。脚本を読んだ時も面白くてあっという間に読み終えてしまい、これからこの役を演じられるんだと思ったらわくわくしました。そして、まずお話をいただいた時に、“共依存”とは何かを調べました。そこで久恵と陶子は紙一重なんだと気付き、似ていない二人だけど、依存するという部分で繋がっていると感じました。表と裏、二つの性格を演じるような感覚で撮影に入り、だんだんと壊れていく久恵を演じるにあたって、繊細な変化を監督とたくさん話し合いをしながら久恵を作っていきました。自分の中でもチャレンジな役柄だったので、演技面でも今までしたことのないことをたくさんトライしてみました。
一言で言うとハラハラドキドキが止まらないドラマです。台本を知っている私たちでさえ、撮影しながら震え上がるシーンがたくさんありました。最近では、こういったすさまじい復讐ものの作品は少なかったと思うので、女の怖さ、そして本当に怖いのは人間ということを再確認するドラマになっているはずです。皆さまにもハラハラドキドキしながら楽しんで見ていただきたいと思います。