熊田茜音、初のフルアルバムは「“自分自身”をテーマに、自分の心の奥深くまでを掘り下げた」

2022/02/23 12:00 配信

音楽 インタビュー

2022年6月12日(日)1stライブ『世界が晴れたら』を開催する熊田茜音(Photo by Hideaki Ichikawa)

夢を叶えるための旅路で抱える不安や葛藤、そして希望を歌ったシティポップ調のアーバンR&B「くらげ」の中で一度だけ出てくる<ほら世界が晴れたら>というフレーズがアルバムのタイトルとなっている。

「アルバムの制作はほとんど自分探しの旅のようなものだったので、ずっとモヤモヤの中にいるような感覚があって。しかも、私の心だけじゃなく、世界全体がモヤモヤしていたじゃないですか。だから、このモヤモヤが晴れた時——自分自身の心がひらけるのと、コロナ禍が開けるのが重なるんじゃないかと思って、このタイトルにしました

私の一番の目標は武道館に立って、ライブをすること

“自分で選んでいく未来”に向かって“手を振って進もう”と宣言する「くらげ」だけでなく、ピアノロック「drizzling」もまた、夢と現実のギャップに思い悩みながらも、ハッピーエンドの先にある“未来”に向かって進む姿勢が描かれている。

「コロナ禍になって最初は私も今の状況をすごくマイナスに捉えてしまっていたんです。でも、誰も想像してなかったことが起きてるんだから、きっと未来にも誰も想像できなかったものが見れるんじゃないかと思いはじめて。いつかその日が来ることが、私はすごく楽しみなんですよね。私の一番の目標は武道館に立って、ライブをすること。その前にいくつも段階はあると思うんですけど、今は武道館ワンマンライブを目標にやってます!

アーティストデビューから3年。1stアルバムのリリースに続き、6月には東京・北の丸公園内にある科学技術館サイエンスホールでの1stワンマンライブも決定している彼女は、ライブというステージに並々ならぬ情熱を注いでいる。

「高校1年生のときにLiSAさんのライブに行きました。楽しさだけじゃない、たくさんの感情をもらったことが、この世界に入ろうと思ったきっかけなんです。だから、私はとにかくライブがやりたくて。みんなで楽しい時間を一緒に過ごして、そのときにしか生まれない空間をつくりたい。それ以外は考えられないくらいなんですよね。アーティストデビューとコロナが被ってしまった私にとっては、念願の初ワンマンライブ。まだまだ先なんですけど、楽しみすぎて、年が明けた瞬間から毎日ずっと考えちゃってます(笑)。本当に最初の一歩だから、わからないことだらけだけど、今まで私の曲を好きで聴いてくださっていた方たちに、明日から頑張れる!って思ってもらえるようなライブにしたいですね」

(取材・文 / 永堀アツオ)

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