小芝風花、鹿児島を舞台にしたドラマで主演「感情的になるシーンのイントネーションを調整するのが難しかったです」<インタビュー>

「この花咲くや」主演・小芝風花 (C)NHK

――今回、共演される吉岡秀隆さんの印象を教えてください。

とても柔らかくて優しい方で伝え方や雰囲気の作り方がとてもすてきな方だなと感じました。その中で、自分の演じられる役柄に対してはストイックで、心情的にちゃんと筋が通るように監督とちょっとした言葉のニュアンスや表情について話されているのが印象的でした。

また、吉岡さん演じる津村幸次郎と永作博美さん演じる竹岡綾子が再会するシーンのリハーサルの時に、お二人が入念に話し合いをされていたことも印象的です。久しぶりに会った二人の関係性や言葉の選び方、物理的な距離感など二人にしか分からない心の距離感や少し言いづらいセリフの部分について本当に綿密にお話されていて、それを近くで拝見しながら勉強させていただきました。

――作品全体を通して特に印象に残っているシーンはありますか?

銭湯に行った帰り道に川辺で吉岡さんと二人で話すシーンは印象的でした。会話の内容を言うとネタバレになっちゃうから言えないんですけど(笑)。桜島の大噴火を経験されている方と経験されていない方とでは桜島の印象や噴火に対する防災意識が異なるように、知花が経験した人にしか分からないものがあるということを感じたシーンでもあったので、印象に残っています。

――最後に、読書の方にメッセージをお願いします!

本当に優しく寄り添ってくれる作品だと思います。鹿児島のすてきなところもたくさん詰まっているので、鹿児島の方にはもちろん楽しんでいただきたいですし、鹿児島の出身ではない方も楽しんでいただけると思います。きっと皆さん、鹿児島に行きたくなるようなすてきな作品になっていますのでたくさんの方に見ていただけたらうれしいです。