森口博子「ガンダムは永遠の宝物であり、人生のパートナー」“夢をかなえてくれた運命の作品”に感謝

毎日エゴサした画面をスクショしてた(笑)


――今回が『GUNDAM SONG COVERS』第3弾で最終章ということで、今作に懸ける思いや意気込みをお聞かせください。

ファンの皆さんの期待が、想像以上に大きかったのでやり甲斐がありました!これまでの「1」「2」の情熱を受け継いで、豪華ミュージシャンの皆さんとのコラボレーションは継続ということで、新たにボーカルでアーティストの方々とのコラボも加わり相当こだわって、時間もかけて作らせていただきました。

――ファンの方々の期待が想像以上とのことですが、第1弾、第2弾への反響はどうでしたか?

毎日エゴサした画面をスクショしてたんですけど(笑)、「森口博子ナメてました!」とか、「進化した歌声に涙が出ました!!」「アレンジ、演奏、最高にカッコイイ!」とか、「ガンダムは見てなかったんですけど、こんなに良い作品があったんですね!?」とか、そういった声に歌手として背中を押されました。

アニソンを17歳から歌ってきて、歌手・森口博子の存在と「こんなにいい楽曲が、この地球(ほし)にはたくさんあるんだよ」っていうことが伝わったんだなって。いろんなメッセージが届いて号泣しました。

――ありがたい言葉ばかりだったんですね。

そうですね。食わず嫌いとかで聞かないことってあるじゃないですか?「あぁ、ガンダムでしょ」「アニメでしょ」「バラエティーの森口でしょ」っていう三位一体の先入観を、このカバーアルバムで一気に壊せたなって、皆さんの声を頂けたことで、そういう自負がありました。

――私は「機動戦士Zガンダム」(1985ー86年)からリアルタイムで見て、「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」(1988年)や「機動戦士ガンダムF91」(1991年)も劇場で見た世代ですが、「BEYOND THE TIME ~メビウスの宇宙を越えて~」(「―逆襲のシャア」主題歌)を今の時代にあらためて聞けて感激でした。「ETERNAL WIND~ほほえみは光る風の中~」(「―F91」主題歌)も当時、お小遣いで買いました。

えっ、うれしい…ありがとうございます! ほんと、そういう方が多いんですよ。「わずかなお小遣いから初めて買ったレコード・CDが、森口さんのガンダムの曲『ETERNAL WIND―』です」とか、当時小学生とか小さなお子さんが「お金を握りしめて買った思い出があります」って。あと、声優の今井麻美さんは番組で「自分の住んでいる町でガンダムの映画を見られなくて、CDも売ってなくて、子どもの頃1人で新幹線に乗って隣町まで私のCDを買いに行った」というお話をしてくださったり。

――「ガンダム」でそういった類の思い出がある人って、結構多いと思いますよ。

人格形成に聞いたアニソンは裏切らないので! そういった役割を17歳のときから頂けたというのは、すごく幸せなことですし、年齢を重ねるたびに言葉では言い表せられない責任と使命を感じていますね。

「ガンダム」は“永遠の宝物であり、人生のパートナー”


――17歳の頃から主題歌を担当している「ガンダム」は、森口さんにとってどんな存在ですか?

私は4歳から歌手になりたくて、いろんなオーディションを受けまくり、落ちまくりだったんです。そのときに手を差し伸べてくれたのがアニソンで、「ガンダム」だったので、夢をかなえてくれた運命の作品ですね。ガンダムを歌っていることで東京ドームやさいたまスーパーアリーナなど、たくさんのファンの皆さんと一つになれる大きなステージで歌わせていただけて、さらに海外のステージにまで立たせていただいて。いまだに世代と国境を越えてたくさんの人とつながることができる、私にとって永遠の宝物であり、人生のパートナーですね。

――これから先も「ガンダム」と共に!ということですね。

もちろんです!特にここ数年は「求められている」「必要とされている」っていうことがリリースするたびに実感できているので、発信するたびに背筋が伸びる思いですよね。

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