元HKT48森保まどか「タレント1年生は新鮮」“背伸びをしていた”アイドル時代を回顧

森保まどか 撮影:山田健史

「流れに乗ってみることにした」と活動再開へ


――卒業から活動再開までの約3カ月は、どのような生活を送っていたのでしょうか?

卒業前にも言っていたように、卒業後のことは本当に何も決めていなかったので、とりあえず休んでいましたね。

――活動を再開するに至った心境の変化には、どのような経緯が?

どちらかと言うと「芸能活動はしない」という気持ちの方が大きかったんです。「本当は決まっているんじゃないの」とも言われましたが、本当に何も決まっていないまま卒業したんですよ。10年間突っ走ってきたし、2カ月くらいは休もうかなとは思っていました。最初は「先のことも考えて、後悔しない選択はなんだろう」と迷っていました。

そんな中で、ファンの方から「辞めちゃうのはもったいない」と言ってもらえて、周りの方からも「せっかくここまで続けてきたんだから」と声を掛けてもらえることも多かったから、その流れに乗ってみることにしたんです。

私は昔から流されやすいタイプで、自分で決められない優柔不断さがコンプレックスだったんですが、「求めていただけるなら流されてみよう」と思えました。

「森保まどか写真集 Lotus」先行カット (C)KADOKAWA (C)Aster PHOTO/TANAKA TOMOHISA


やりたいことを自分のやりたいペースでやる


――実際に再開してみて、いかがですか? 今までとはまた違う世界かと思います。

全然違います。今のところは「流されてみて良かったかも」と思えることが多いですね。今までは私が「見る側」だったような連続ドラマに自分が出ているのをテレビで見ている時に、不思議でありながらうれしいような気持ちになるんです。芸能活動を続けないとそういう気持ちは味わえなかったし、ありがたいなと思いますね。

――今の時点で、この先はどうなりたいと考えていますか?

ゆっくりと続けていきたいと常々思っています。私のファンの方たちも、私の性格的に「溜め込んで無理しすぎてしまうんじゃないか」と心配してくれているので、「忙しすぎて寝る暇もない」というよりも、10年もアイドルを続けてきて卒業したんだから「やりたいことを自分のやりたいペースでやる」という心構えを忘れずにいたいですね。

――最後に改めて、写真集を楽しみにしている方にメッセージをお願いします。

今回は私史上一番、ヘアメーク数、衣装数が多いので、文字通りいろんな姿を楽しんでもらえると思います。ランジェリーやボディースーツ、久しぶりの水着姿も収められています。

後半は自分の趣味をフィーチャーしています。美術館、映画館、ライブハウス、メイド喫茶といったところで、ゆとりを持ったスケジュールで楽しみながら撮影したので、「撮影」「お仕事」という感じじゃない、素で楽しんでいる姿が入っていると思うので、一緒に時間を過ごしているような感覚になっていただける一冊かなと思います。迷っている方がいたらぜひ、手に取っていただけたらうれしいです!

◆取材・文=山田健史

森保まどか 撮影:山田健史

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