――オーイシさんとの「STAND UP TO THE VICTORY～トゥ・ザ・ヴィクトリー～」はいかがでしょうか？
LINDBERGの川添智久さん作曲のストレートのギターサウンドがご機嫌なロック。この音を聞いたとき、アニソン界の天才アーティスト・オーイシマサヨシさんしか考えられないと確信しました。とにかくアレンジで楽しいことを仕掛けるセンスが、最高なんです！なので、アレンジ込みでお願いさせていただきましたが、“諦めずに立ち上がるんだ”っていうメッセージが詰まった、とんでもないご機嫌でハッピーな、クオリティーの高いアレンジに生まれ変わって、ちょっと驚いてます。登場の歌声のオーラも半端ないです。
コーラスもオーイシさんが考えてくださったんですけど、家で考えてるときに、まだ私が歌入れした曲を聞いていないのに、森口さんの声でこの曲が聞こえてきたって言ってくださって。その場にいなくても、ちゃんとボーカルの輪郭がオーイシさんに届いていたんだなって、すごいうれしかったですね。
レギュラー番組の「Anison Days」(毎週金曜夜10:00-10:30、BS11)で何度もコラボさせていただいていたので、私の中ではこの大成功が目に見えていたんです。実際にレコーディングが終わった後に「私たち、呼吸ぴったりだね！」って言ったら、オーイシさんも「何言ってるんですか、番組で積み上げてきたじゃないですか!?」というお返事が返ってきて、ニヤリとしちゃいました(笑)。
――ここでも阿吽の呼吸を発揮した感じですね。7曲目の「RIVER」についてもお願いします。
これは石井竜也さん作詞・作曲のおしゃれなガンダムソングです。ジャズバイオリニスト・寺井尚子さんはシリーズ全てに参加してくださっていて、とにかく情感あふれるバイオリンが毎回素晴らしいんですけど、今回オリジナルにないイントロは「『苦悩』をテーマに作ってください」とお願いしました。
心揺さぶられる感動を裏切らない演奏に脱帽です！苦しみから始まる音にとても胸が締め付けられて、素晴らしい世界になっています。同時レコーディングでしたが、尚子さんとのセッションは覚醒してコーフンします。シリーズのコンセプト「大人のためのガンダムソング」のベースを創ってくださった恩人です。
8曲目の「Meteor」はT.M.Revolutionの楽曲ですけど、数日後にレコーディングを控えているときに偶然、西川(貴教)さんの歌声を生で聞かせていただく機会に恵まれて。同じステージだったんですけど、西川さんのエネルギーをそのとき直接頂けたので、レコーディングもスムーズでした。
アレンジは、オリジナルは打ち込みを主体とした琴線に触れる切なくて熱い曲なんですけど、今回のアレンジは女性らしくストリングスを中心に、柔らかくて美しい世界に仕上がったと思います。
――和楽器バンド・神永大輔さんとの「ターンAターン」は、西城秀樹さんの楽曲ですね。
はい。レコーディングの当日、秀樹さんの奥様にお電話で「これから歌わせていただきます」とご報告させていただいたら、「秀樹さんに報告しますね。お仏壇に」っておっしゃってくださって。歌ってる途中、ちょっとエネルギーが足りないかもしれないって思ったときに熱いものが降ってきたんです。
「あっ、来た！」「コレ！コレ！」って。きっと秀樹さんが力を貸してくださったんだと思います「今、終わりました」ということも奥様にお伝えしたら涙ぐまれていて。秀樹さんが応援してくれたレコーディングになったなっていうのを、すごく感じました。
そして今回は、神永さんの尺八に度肝を抜かれました。「こんな尺八、初めて！」って。管楽器のように、自由自在に音を操っているので、皆さんも聴いたら「これが尺八？」って衝撃を受けると思います。
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