続いて、不敵なイントロが聴こえ、「まさか女が来るとは」と挑発する「Shook Shook」へ。真っ黒のボディスーツのような衣装に身を包んだAwichは、歴史的なステージを見届けようと集まったたくさんのオーディエンスを前にアジテートする。ヘビーなビートが貫く「NWO」を披露した後、「まさか女が来るとは。まさかこの私がこんな形でこの場所に立てるとは想像もしてなかった時もあります。だけど今はそれができてる。何でもできる気がする。どこにでもいける気がします。付いてこれんの? 武道館!」とさらにアジテートした。
Awichの大きな魅力である「媚びないエロス」が炸裂したブロックへ突入。「Poison」ではゆるふわギャングのNENEが登場し、Awichと2人でファンキーなリフに合わせてなまめかしいフロウを展開。それぞれが噴射器を持ち、お立ち台の上に立って同時にCO2を吹き出しながら「ハマっちまうほど Gimme the poison!」とシャウト。このライブは豪華な客演のラインナップが事前に告知されていたが、まず“同志”であるNENEとのコラボから始めるところがAwichらしい。
「興奮するのは分かるけど、今日は声に出しちゃダメ。いつかこの溜めてた分、全部口に出せるの待っててねー!」というコロナの収束を願うMCからの「口に出して」。口に出せない代わりにハンドクラップが巻き起こる。途中で音を止め、「生死をかけて愛されるのは罪?」から始まるとびきりのバースを聴かせる。続く、RIEHATA率いるRIEHATA Dancersの面々が登場した「どれにしようかな」では、「女は女らしくとか うるせぇんだよ Shut the fuck up」とシャウトが武道館に響く。女性のためのファイトソングが次々と投下されていった。
「最強ガールズたちでしょ? でも今日は最強のガールズパワーだけでなく私の大好きな仲間たちが駆けつけてくれてます」と、DJ U-LEEを紹介し、自らも一員であるYENTOWNの面々を呼び込むブロックへ。破壊力爆発のビートが炸裂した「UP IN SMOKE」が武道館を揺らし、YENTOWN CREWのすごみを見せつけた。