――作中に登場するスタンダール(小日向文世)の言葉やアドバイスで、波瑠さんご自身が「なるほど」と思うものはありましたか?
波瑠:恋愛論になるのかは分かりませんが、「角を持て」っていう言葉です。草食動物に獲物を襲うための牙はないけど、自分を守るための角は持っている。つまり、「頭を使って自分なりに勝て」「何も武器がないと思わず、自分にも角があると思って戦ってみなさい」というメッセージなんですけど。これは聡子へのメッセージでありながら、私は「女性はみんな角を持ってると思っていいな」って思いました。自分で「これだ!」と思う武器を見つけられれば安心感もあるし、女性が強く生きるためにいい言葉だなと思います。
撮影では、そのシーンの小日向さんがすごいかわいかったんですよ(笑)。草を食べる草食動物の振りをしながらお芝居をしてくださって。それもあって、すごく印象に残っています。
――“恋に落ちたおひとりさま”というタイトルにちなんで、波瑠さんが一人の時間を有意義に過ごすためのマイルールやこだわりはありますか?
波瑠:私は“何の予定もない日”を作ります。休みの日って「買い物行かなきゃ」とか「歯医者行かなきゃ」とかいろいろありますが、何もかも含めて“予定なし”の日を作るのがすっごく重要ですね。時の流れの中で、やりたいと思ったことしかやらない。そういう日は、人と会う約束や、予約の時間が必要なことはやらないです。一つの作品に入ると3、4カ月は撮影が続くので、撮休の日があったら大体そうやって過ごしています(笑)。
――それでは最後に、「恋に落ちたおひとりさま~スタンダールの恋愛論~」の見どころを教えてください!
波瑠:30分でとっても見やすいので、続けて見ても面白いと思いますし、好きなタイミングでも見やすい作品だと思います。全体としてはかわいらしいタッチでコメディっぽさもありますが、恋愛や恋愛以外の人間関係が描かれる中で、心温まる部分もあって。成長していく聡子の姿を見て、「頑張ろう」と思っていただけるような作品として、皆さんに届いたらいいなと思います。
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