ビッケブランカ、“音楽の実験”で曲を作り続けた5年間「ちゃんと出口があることが何よりうれしい」

2022/03/23 08:00 配信

音楽 インタビュー

昨年10月よりメジャーデビュー5周年というアニバーサリーイヤーをスタートさせたビッケブランカ。そんな彼が、ベストアルバム『BEST ALBUM SUPERVILLAIN』をリリース。
この5年を振り返りつつ、ベストアルバムに込めた想いについて話を聞いた。

ベストアルバム『BEST ALBUM SUPERVILLAIN』をリリースするビッケブランカ 撮影=大石隼土

ベストアルバム『BEST ALBUM SUPERVILLAIN』は、これで出し足りないなんてことはないから、ジャストか、もしくはちょっと多いかなぐらい


――昨年10月よりメジャーデビュー5周年というアニバーサリーイヤーをスタートさせましたが、常に新曲を発表し続けてますし、5年とは思えないほどの濃密な時間を過ごしてきた印象があります。ご自身ではどう感じていらっしゃいますか?

「体感的にはジャストぐらい、ちょうど5年かなっていう。ここ2年はツアーも延期になったりして、ちょっと中途半端な感じになりましたけど。今、スケジュール的にその2年分がそのまま後ろ倒しになってるみたいなところがあるんで」

――新型コロナウイルスの感染拡大の影響でライブができない時期もありましたしね。

「ライヴができないってことで、いろいろズレ込んでしまったんですよね。それを微調整して、プランとしてはこれから3年目にやろうしていたことを実現していくような感じなんです」

――今回、そのアニバーサリーイヤーを記念して、ベストアルバム『BEST ALBUM SUPERVILLAIN』がリリースされますが、もうベストアルバムなのかという気持ちもあったんです。ただ、振り返ってみれば、CDだけを数えてもシングル5枚、コラボシングル1枚、ミニアルバム1枚、フルアルバム4枚をリリースしているんですよね。

「そうなんですよ。出し過ぎてるっていうのもあるけど(笑)」

――かなり多作なタイプだとは思いますが、これがマイペースのような?

「これで出し足りないなんてことはないから、ジャストか、もしくはちょっと多いかなぐらい。インディーズだった期間もあったし、それと比べると『メジャーってこういうテンポ感なのね』みたいな感覚だったというか。あと、曲の作り方もだんだんと変わってきて。アルバムに向けて、というより、曲を書いて欲しいというありがたいオファーを受けて、その人たちと話しながら作っていくことが増えたんです。それも良かったですね」

――単純に自分のイマジネーションだけではなく、外部からの刺激やキッカケもあり、よりクリエイティブが豊かになってきた。

「自分の世界だけで作るのも面白いんですけど、関わる人やモノがあると、想定外のモノができることを知りましたから」

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