――劇中では料理シーンもあるとお伺いしています。佐野さんといえば“佐野飯”(※自身のInstagramで料理の生配信をする際の名称)のイメージがありますが、配信の成果は発揮できましたか?
出来ました(笑)。普段“佐野飯”以外全く料理をしないのですが、月に何回かキッチンに立って、みんなの前で配信することによって、正直料理はうまくなっていないんですけれど、立ち振る舞いはうまくなっているみたいで。
料理シーンの監修の方にも「立ち振る舞い、すごくうまかったです」とほめていただきました(笑)。
――拓真と理紗にとってはオムライスが思い出の料理でしたが、佐野さんにとっての思い入れの深い料理はありますか?
母親が作ってくれた卵焼きと赤ジソのふりかけおにぎりです。幼稚園から高校くらいまで、お弁当にはよくこの2品が入っていて。すごくうれしかったですね。
――ちなみに卵焼きは、甘い派?しょっぱい派?
甘い派なんですが、うちはそれにソースをかけるんです。なかなかいないですよね(笑)。
――今作で就活生を演じて“就活”へのイメージは変わりましたか?
ファンの方々から握手会やSNSで「就活なんです、応援してください」というコメントをよくいただいていました。僕自身は就活を経験したことがないのですが、オーディションを受けて、たくさん落ちると悔しい気持ちになるので、大変そうだなと思っていました。
今回、就活生の役を演じてみて、ドラマの中ではあるんですが、会社へ行って面接するシーンを撮る中で、周りの子が受かって自分だけ受からない状況とか、自分自身のこれまでを否定されるような気持ちになるんだなと強く実感しました。
これから就活をする方々には、自分が後悔しない結果を得られるように頑張ってほしいなという気持ちです。
――ドラマのテーマにちなんで、10年後どうなっていたいですか?
M!LKの活動でいうと、ドームツアーをしていたいなというのが目標です。もう1つは役者しかり、バラエティーしかりですけど、人の心を動かしたり、誰かの人生にいい影響を与えられる人になりたいと思っています。それは今でも思っていることではあるのですが、10年後も変わらずにその気持ちを持ち続けていたいです。
――最後に番組の見どころと、読者へのメッセージをお願いします。
今回の作品は僕の中で挑戦的な役で、現在と未来を演じ分けるというのもそうですけど、きっと誰しもがぶつかった経験のある「幸せってなんだろう」ということがテーマになっていると思います。
日々情報社会でいろんなものがすばやく変化していく時代ですが、一瞬だけ立ち止まって、自分が死ぬときに“自分の人生よかったな”と思える生き方を考えてみてほしいです。こういうご時世ですが、ちょっとでも明るく前向きに生きていくきっかけになればいいかなと思います。