舞台版「ブルーピリオド」鮮やかに開幕!ノンストップで駆け抜ける、美大目指す高校生の青春群像劇

2022/03/25 19:35 配信

2.5次元 会見

銀河劇場プロデュース「ブルーピリオド」The Stageより (C)山口つばさ・講談社/「ブルーピリオド」 The Stage 製作委員会

『アフタヌーン』にて連載中の人気コミック「ブルーピリオド」を原作にした舞台、銀河劇場プロデュース「ブルーピリオド」 The Stageが3月25日に東京・天王洲 銀河劇場で開幕。同日、ゲネプロ公演が開催された。

主演の岡宮来夢が演じるのは、一枚の絵との出会いから美術の世界を志すようになった主人公・矢口八虎。八虎は“ユカちゃん”こと同級生の美術部部員・鮎川龍二(笹森裕貴)や美術予備校で出会った高橋世田介(大崎捺希)、橋田悠(田鶴翔吾)、桑名マキ(高橋果鈴)らと切磋琢磨しながら、国内最難関である東京藝術大学合格を目指すこととなる。

高校生たちの情熱ほとばしる!体当たりの熱演が光る2時間40分


セットには絵画や衣服、画材道具などが雑然と置かれ、自宅の部屋、はたまた美術部の部室のようでもある。そして幕が開けば、ステージ上は物語のきっかけとなる渋谷の雑踏に大変身。行きかう人々と喧噪、八虎はその賑やかさを満喫しているように見えるが、心の底では満たされない何かを抱えている。そんな折、美術の授業で「お気に入り」を描くことになった八虎は、自分が美しいと感じた“早朝の渋谷”を青を使って表現。龍二や美術講師の佐伯昌子(岡村さやか)にも褒められ、美術部に入部する。

銀河劇場プロデュース「ブルーピリオド」The Stageより (C)山口つばさ・講談社/「ブルーピリオド」 The Stage 製作委員会


八虎のターニングポイントとなる“早朝の渋谷の美しさ”に気付くシーンから、登場人物たちがつぎつぎと現れ、歌い、躍動するオープニングへ。“青”という色が本作では“動”の青として表現され、高校生たちの瑞々しい感性を爽やかに彩ってゆく。そこから先はノンストップ!八虎が美術部で絵画のいろはに触れて進路を決め、美術予備校で仲間たちと励みながら難関入試に挑む…その熱い“スポ根”な青春物語が、歌を交えながらスピーディーに描かれていく。

もちろんその道のりは一筋縄ではいかず、親の説得や挫折、プレッシャーとの戦いなど、高校生たちの前に立ちはだかる壁は高い。だが岡宮をはじめとしたキャスト陣が、その苦悩を体当たりで熱演。ステージというキャンバスからはみ出すほどの、爽やかな情熱がほとばしる群像劇に仕上がっていた。

銀河劇場プロデュース「ブルーピリオド」The Stageより (C)山口つばさ・講談社/「ブルーピリオド」 The Stage 製作委員会


上演時間は休憩なし約2時間40分。4月3日(日)昼1時開演の千秋楽公演は、「Rakuten TV」および「uP!!!オンラインライブ」にてライブ配信も実施される。

開幕に伴い、岡宮、演出を務める三浦香のコメントも公開された。